JRA川田将雅「申し訳ないことをしてしまった」自身も認める大失態!? 日経新春杯(G2) “因縁”の相手ステラヴェローチェにリベンジマッチ
16日、中京競馬場で行われる伝統のハンデ重賞・日経新春杯(G2)には、特別登録の段階で17頭が登録。中でも注目は、『netkeiba.com』の単勝予想オッズで1倍台の断然人気を集めているステラヴェローチェだろう。
皆勤した昨年のクラシック3冠で、すべて4着以内に走った実力は、メンバー中でも指折り。前走の有馬記念(G1)でも、強力メンバーに混じって上がり最速の末脚を繰り出して僅差の4着に好走。同様の走りが叶えば、同舞台で行われた神戸新聞杯(G2)以来の勝利も期待できそうだ。
そんな大本命馬に待ったをかける対抗格として支持されているのが、同世代のヨーホーレイク(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)である。
本馬もステラヴェローチェ同様に、クラシックを沸かせた1頭。皐月賞(G1)では5着に敗れたが、勝ったエフフォーリアらを上回る、上がり最速の末脚を見せており、日本ダービー(G1)での巻き返しを期待されていた。
大一番の背中を任せられたのが、今回もコンビを組む川田将雅騎手だ。当時の川田騎手はテン乗りだったが、2016年にマカヒキとのコンビで勝利し、晴れてダービージョッキーの仲間入りを果たした実力者。近年は常にリーディング上位にいるトップジョッキーだけに、穴馬として密かに馬券を買っていたファンも多かったことだろう。
だが、川田騎手はパートナーの一生に一度の晴れ舞台で、とんでもない失態を犯してしまう。
自慢の末脚を存分に発揮するため、直線で外に出したかった川田騎手だが、4コーナーで他馬に外から蓋をされてしまう。そのため内に進路を求めるしかなかったのだが、今度は選択した進路が次々と前を行く馬に阻まれ、右往左往する事態に。結局、満足に脚を伸ばせなかった影響で7着と振るわなかった。
ヨーホーレイクが不完全燃焼に終わる光景を目の当たりにした一部のファンから、ネットの掲示板やSNSで「本当にダービージョッキーなの?」「煽り運転かな」「ダビスタじゃないんだから」と、川田騎手への苦情が殺到することとなった。
「私もヨーホーレイクから馬券を買っていました。レース直後は、ただただ開いた口が塞がらなかったです。ただ、この件については、川田騎手もその後『netkeiba.com』で連載中の自身のコラム内で謝罪しています。トップジョッキーが真摯に反省する姿を見て、許したファンも多いのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
川田騎手は同サイト内のコラム『VOICE』にて『ダービーは、とても下手に乗りました。馬にも関係者にも、期待して馬券を買ってくれたファンのみなさんにも、申し訳ないことをしてしまったと思っています。ヨーホーレイクに携わる方たち、応援してくださった方たちには、本当に申し訳なかったなという思いが強くて……』と、述べている。
だが、ヨーホーレイク陣営は、ダービー以来となる復帰戦の鞍上に再び川田騎手を選んだ。コラムを読んだファン同様に、陣営も川田騎手の反省を聞いて再度手綱を任せようと決めたのかもしれない。
「昨秋に負った目の怪我の影響で復帰は遅れましたが、ここまで順調に調整が進められています。川田騎手も中間の追い切りに騎乗するなど、勝利への意欲が見られます。
今回ライバルとなるステラヴェローチェは因縁の相手です。ダービーでチグハグなレースをすることになった元凶といえるのが、4コーナーにおけるステラヴェローチェの外からのブロックでした。
皐月賞、ダービーと続けてヨーホーレイクは敗れていますから、今度こそ3度目の正直といきたいところですね」(同)
果たして川田騎手とヨーホーレイクはダービーからの復帰初戦で、因縁の相手にリベンジを成し遂げられるだろうか。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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