
JRA高配当の使者は東京マイルの「エキスパート」東京新聞杯(G3)複勝回収率172%の「超抜トリオ」を狙わない手はない?
6日、東京競馬場で開催される東京新聞杯(G3)。4年前の2018年は、後にG1ウィナーとなるリスグラシュー、その翌年はインディチャンプと実力馬が優勝しているが、ここ2年間は三連単の配当が10万円を超えており、やや波乱の傾向となっている。
今年、高配当の使者として期待したいのは、同レースの行われる舞台・東京芝1600mで【3-3-2-0/8】、3着内率100%の安定度を誇るアオイクレアトール(牡5歳、美浦・古賀慎明厩舎)だ。
19年10月のデビュー戦を快勝後は、自己条件を3走して3、2、2着。安定感はあるものの、やや決め手に欠ける部分がネックにもなっていた。だが昨年3月に1勝クラスを突破すると、その後の4戦で2勝を挙げて、勝ち癖が身に付いてきた。
昇級初戦だった前走のキャピタルS(L)は、スタートで半馬身ほど遅れたが、勝ち馬から0秒3差の3着に善戦。初めてのオープンクラスのレースとしては、上出来の内容だったと言える。
にもかかわらず、『netkeiba.com』の想定単勝オッズでは、本馬は10番人気とかなりの人気薄。このまま軽視されるようなら、おいしい穴馬になることは間違いなさそうだ。

鞍上は前走に引き続き内田博幸騎手が務めることが予定されている。
昨年は05年から続いていた連続重賞勝利の記録が、16年でストップしてしまうなど不調の1年だった。ただ、今年は開幕から6日間で3勝を挙げ、JRA通算1300勝にリーチをかけた。先週と先々週の騎乗は無かったが、今週から再び競馬場に戻ってくる。
そんな内田騎手だが、アオイクレアトールを管理する古賀慎厩舎と、同馬を所有する新谷幸義オーナーとの相性が抜群であることも大きな魅力だ。
内田騎手×古賀慎厩舎×新谷オーナーの組み合わせは、通算で【5-10-5-15/35】、勝率14.3%、連対率42.9%、そして複勝率は57.1%と非常に高い数字を誇る。なんと複勝回収率は172%を超えており、このトリオは複勝をベタ買いしているだけでお金が2倍近くまで増えるのだ。
また、JRAでこれまで1299勝の内田騎手だが、最も勝利を挙げている厩舎も古賀慎厩舎。コンビで通算【59-68-42-342/511】、勝率11.5%、連対率24.9%、複勝率33.1%。重賞もレオマイスターで08年のラジオNIKKEI賞(G3)を制している。
「陣営の相性の良さと、アオイクレアトールの東京マイルでの安定感を考えると、今回はぜひ押さえておきたい馬の1頭です。コンビ2戦目となるジョッキーもだいぶ手の内に入れているため、さらなる前進も期待できます」(競馬誌ライター)
今回好走すれば、次走以降はおそらく人気になるため、同穴で買えるこのタイミングでこそ妙味がある。あとは、人気薄のままレースを迎えてくれることを願うのみだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
関連記事
JRA武豊「恨み節」もついにストップか!? 東京新聞杯(G3)チグハグ連敗馬に絶好舞台も……、大幅割引は「重賞73連敗」の三冠トレーナー
JRA【東京新聞杯(G3)展望】ファインルージュ「実力上位」もC.ルメールが最大の不安!? 3連勝中プリンスリターン、充実一途ホウオウアマゾンにもチャンス
JRA「オーナーサイドの大英断でした」藤沢和雄、そして横山武史エフフォーリアを英雄にした軌跡。非常識な“古き慣例”を覆した三冠トレーナーと皐月賞馬の挑戦
キャプテン渡辺が川崎記念(G1)で痛恨の「相手抜け」! 人気薄エルデュクラージュに印回すも……、不的中の原因は裏目に出た「親心」!?
JRAコントレイル「全弟」が早くも崖っぷち!? クラシックどころかダートでも鳴かず飛ばず、兄の種牡馬としての評価にも黄色信号か