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JRA【小倉大賞典(G3)展望】「エフフォーリア世代」ヴァイスメテオールVSアリーヴォ! 5年連続大荒れ中…「小倉巧者」が一堂に会し激戦必至

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JRA【小倉大賞典(G3)展望】「エフフォーリア世代」ヴァイスメテオールVSアリーヴォ! 5年連続大荒れ中…「小倉巧者」が一堂に会し激戦必至の画像1

 東京競馬場でフェブラリーS(G1)が開催される20日、裏開催の小倉競馬場では小倉大賞典(G3)が行われる。2017年から5年連続で三連複配当が3万円超という、JRAでも屈指の荒れる古馬ハンデ重賞だ。

 今年は“エフフォーリア世代”と呼ばれる4歳馬の2頭が中心を担うが、他にもG1で実績がある馬、小倉コース巧者などがそろい、激戦ムードが漂う。

 昨年7月のラジオNIKKEI賞(G3)を勝っているヴァイスメテオール(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)は、菊花賞(G1)大敗からの巻き返しを図る。

 前走は3か月半ぶりのレースにもかかわらず、初の関西への長距離輸送が響いたか「-8kg」という馬体減で出走。穴人気したが距離も長く、勝ち馬から2秒5差の16着に沈んだ。

 今回はローカル小回りの1800m戦で、条件は2走前と重なる。前走から約4か月と再び間隔をしっかり空けて、状態が万全なら好勝負に持ち込めるだろう。

 血統的には古馬になってからの成長も見込めそうだ。母のシャトーブランシュは3歳秋のローズS(G2)で2着し、5歳夏のマーメイドS(G3)で重賞初制覇を飾った。1歳下の半弟は、今年の牡馬クラシック有力候補に名前が挙がっているイクイノックス(父キタサンブラック)。兄の名にかけても、ここで負けるわけにはいかない。

 不安材料を挙げれば、鞍上の丸山元気騎手が乗れていない点だろう。12日終了時点で今年1勝という不振に陥っている。3年ぶりの小倉参戦で流れを変えたいところだ。

 菊花賞でヴァイスメテオールに1秒3先着の7着に入ったのが、アリーヴォ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 勝ったタイトルホルダーからは1秒2離されたが、2着馬のオーソクレースと0秒4差なら、ここで主役候補に名前が挙がるのは当然だろう。前走は今回と同コースで行われた壇之浦S(3勝クラス)を勝ち上がっていることも心強い。それも含めて小倉では4戦4勝という屈指のコース巧者でもある。

 小倉以外では勝利こそないが、馬券圏外はダートのデビュー戦と菊花賞の2回だけ。ハンデ戦の今回は、斤量も重賞勝ちがあるヴァイスメテオールよりも軽くなるのはまず間違いない。

 鞍上は冬の小倉開催で勝ち鞍を量産中の横山和生騎手が務める。テン乗りで大仕事をやってのける可能性は十分ありそうだ。

 4歳牡馬2頭にストップを掛けるとすれば、昨年3月の中山牝馬S(G3)覇者ランブリングアレー(牝6歳、栗東・友道康夫厩舎)だろう。

 その後はヴィクトリアマイル(G1)でグランアレグリアの2着に好走したように、実績はメンバー屈指の存在。昨秋はオールカマー(G2)7着、エリザベス女王杯(G1)9着と結果を残せなかったが、適距離の1800mに戻って巻き返しを期す。

 クラブ馬のため、3月いっぱいでの引退が既定路線。繁殖入り前にもうひと花咲かすことはできるか。

 2年前の小倉記念(G3)覇者アールスター(牡7歳、栗東・杉山晴紀厩舎)も侮れない。昨年の当レースでも0秒3差の4着に入っているように、小倉では大崩れしていない。近2走も着順ほど負けておらず、1年半ぶりの激走に期待がかかる。

 4勝中3勝を小倉で挙げているのは、ダブルシャープ(牡7歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)だ。小倉での通算成績は「3-3-0-2」。2度の馬券圏外も4着、6着と差のない競馬だった。今月6日の関門橋S(OP)では好位から押し切る強い内容で勝利を挙げている。今開催の芝を経験しているのも強みとなるだろう。

 この他には、2年前の当レース覇者カデナ(牡8歳、栗東・中竹和也厩舎)、前走の中山金杯(G3)で2着に追い込んだスカーフェイス(牡6歳、栗東・橋田満厩舎)、重賞2勝の実績馬サトノアーサー(牡8歳、栗東・池江泰寿厩舎)などが出走を予定している。

 ハイレベルといわれる4歳馬の2頭がその実力を示すのか。それとも年長馬が意地を見せるのか。小倉大賞典は20日15時20分に発走予定となっている。

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