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【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】レッドルゼルとチェーンオブラブがまさかの同評価!? 人気の中心は米G1・2勝ドクターシーヴェル!

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 現地時間26日、UAEのメイダン競馬場では『ドバイワールドカップデー』が開催される。その第5レースに組まれているドバイシーゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200m)を展望していこう。

 日本馬は当初、3頭が出走を予定していた。ところが、コパノキッキングが現地での2週前追い切り後に右前脚の種子骨を骨折。昨年5着に敗れた鬱憤を晴らすチャンスは残念ながら持ち越しとなった。

 そんなコパノキッキングの想いも背負ってレッドルゼル(牡6歳、栗東・栗東・安田隆行厩舎)が、昨年2着に敗れた舞台に再び登場する。

 昨年は、逃げたアメリカの伏兵ゼンデンの後塵を拝し、3馬身1/4差で完敗。その後は秋に復帰し、東京盃(G2)で3着に入ると、続くJBCスプリント(G1)を快勝し、待望のG1初制覇を飾った。

 今年の始動戦は3か月半ぶりの実戦となった先月のフェブラリーS(G1)。1ハロン長いとされるマイル戦への不安もある中、1番人気に推されたが、好位から伸びきれず、勝ち馬から0秒8差の6着に敗れた。

 年齢も一つ重ね、2年連続出走したフェブラリーSでも4着→6着と着順を落として臨むことになる。だが、昨年以上のパフォーマンスを望む陣営のトーンは決して低くない。国内最終追い切り後には「昨年以上の出来」という声も聞こえている。

 21日現在、有力ブックメーカーの一つ、『bet365』では単勝オッズ11.0倍の5番人気に支持されているレッドルゼル。下馬評を覆す走りで1年越しのリベンジを果たしたい。

 そのレッドルゼルと11.0倍で並んでいるのがもう1頭の日本馬、チェーンオブラブ(牝5、美浦・小笠倫弘厩舎)だ。

 国内での知名度、実績ではレッドルゼルに大きく見劣るが、ダート路線に転向後は安定した走りを見せている。

 3歳時は、フェアリーS(G3)2着、桜花賞(G1)11着、オークス(G1)6着など牝馬クラシックを歩んだチェーンオブラブ。3歳秋以降は3勝クラスで頭打ち状態だったが、3走前に初ダートのアクアラインS(3勝クラス)でいきなり勝利を挙げると、続くジャニュアリーS(OP)でも3着に健闘した。

 ダートのスプリント路線に狙いを定めた陣営は、ダート転向3戦目でなんと海外遠征を決断。サウジカップデーのリヤドダートスプリント(G3、ダート1200m)に出走すると、後方待機から直線末脚を伸ばし、ダンシングプリンスの3着に食い込んだ。

 父は2006年のドバイシーマクラシック(G1、芝2400m)を制したハーツクライ。馬場も距離も全く異なるが、父娘によるドバイでのG1制覇はなるか。

 そんな日本馬2頭に大きく立ちはだかるのは、単勝オッズ3.5倍の1番人気に支持されているドクターシーヴェル(牡4、米・M.グラット厩舎)だ。

 アメリカのG1を2勝している実力馬で、2走前のブリーダーズCスプリント(G1、ダート1200m)では、アロハウエストにハナ差2着に入っている。前走は1400mのマリブS(G1)で7着に敗れたが、距離短縮で改めてそのスピードを発揮するか。

 地元勢ではミラース(セ5、UAE・M.アル・メイリ厩舎)にもチャンスがある。

 デビュー戦はオールウェザーで2着、2戦目にポリトラックコースで勝ち上がると、その後は芝のスプリント路線を歩んだ。2走前に初ダートに挑み、1年半ぶりの勝利を飾ると、前走のアルシンダガスプリント(G3、ダート1200m)も制し、現在2連勝中。本番と同じコースで連勝していることは大きな強みとなるだろう。

 この他には、通算「7-3-0-2」という成績通り、安定感が魅力のドレインザクロック(牡4、米・S.ジョセフJr.厩舎)、前走一気に距離を短縮した初の1200m戦、マハブアルシマール(G3)を快勝したイースタンワールド(セ5、UAE・A.ビン・ハルマシュ厩舎)なども上位を狙う。

 これまで日本馬は15度の挑戦でいまだ勝利がないこのレース。今年こそ日本馬に勝利の女神は微笑むか。

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