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JRA 「やはり走りが重い」藤田伸二氏も感じた“異変”が原因!? 敗因は自身も目を背けた“現実逃避”か…

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レシステンシア 競馬つらつらより

 27日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)は、8番人気のナランフレグが馬場の内目から力強く伸びて優勝。待望の重賞初制覇をG1で飾る大仕事をやってのけて、鞍上の丸田恭介騎手、管理する宗像義忠厩舎にJRAのG1初勝利をプレゼントした。

 伏兵馬の勝利に呼応するかのように、2着に5番人気のロータスランド、3着にブービー人気のキルロードと人気薄が上位を独占。3連単約278万円馬券の大波乱となった。

 そんな大荒れ決着に一役買ってしまったのが、単勝2.2倍の圧倒的な1番人気に推されながら6着に敗れたレシステンシア(牝5歳、栗東・松下武士厩舎)だ。

 18頭の精鋭スプリンターで争われた重馬場の芝1200m戦。好スタートを切ったレシステンシアは、勢いに任せてハナに立つ。前半600m通過33秒4のペースでレースを引っ張って、最後の直線へ。

 直線入り口で番手のジャンダルムと併せる形となったが、残り1ハロンを過ぎたところで失速。最後は後続の追撃に飲み込まれてしまい、6着に敗れた。

 1番人気馬のまさかの惨敗にジョッキーも驚きを隠せなかったようだ。鞍上の横山武史騎手はレース後「単刀直入に言って、何で負けたのだろうという感じ。返し馬から雰囲気も良かった。したい競馬はできたんですけど。直線に向いたところで手応えがなかった」と、啞然としていたという。

 ジョッキーにも分からないレシステンシアの敗因。ネット上のファンからは様々な意見が出ているが、中でも有力とされているのが「プラス18キロ」の馬体増が堪えたのではないかとする説だ。代表的な存在が、元JRA騎手の藤田伸二氏である。

 2003年の高松宮記念優勝騎手でもある藤田伸二氏は自身のTwitterにて「プラス18キロは少し太めに感じた。スムーズだったが4コーナーでは手応えが怪しかった。やはり走りが重い」と、レシステンシアの敗因が大きく増えた馬体重と推定した。

 さらに、これに呼応するように同じ元JRA騎手の安藤勝己氏も「あのペースで息が入らんと馬体増が堪える」と、重馬場で前半33秒4のハイペースも引き合いに出して、自身の見解をTwitterで公開。ファンから大きな反響を得ている。

「乗っていた横山武騎手自身も敗因が分からないとのことですが、馬体重が重めだった点と重馬場ながら33秒台前半のペースで入った点の2点は、直線での失速に関係しているように思えます。

27日当日の中京芝コースは比較的前目にいた馬の好走が目立ちますが、どのレースもペースは平均またはスローの流れ。特段先行馬有利ではなかったのでしょう。

また、昨年のレシステンシアはスプリントG1を走る前に前哨戦を使っていました。ですが、今回はぶっつけ本番でした。その分、馬もピリッとせず、馬体も重かったのかもしれません。

今回の敗戦は偶然だと信じたいですが、G1という本番に向けて、絞り切れなかった点は気になります。2歳女王だったレシステンシアも、もう今年で5歳。昔から『体重の減らなくなった牝馬は繁殖入りが近い』と、言われているだけに少し心配ですね」(競馬記者)

 最終追い切り後の馬体重計測から、少なからず異変が感じられたというレシステンシア。レース3日前の24日には、前走からプラス30キロの528キロという表示にそっぽを向く本馬の姿が『東京スポーツ』によって収められており、Twitterで少々話題となった。

 もしかしたらレシステンシアが自身のあまりの増量ぶりにショックを受けて、今回走らなかったなんてことも……。次こそはスリムな体型になって、巻き返すことに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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