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JRA 武豊「絶縁」噂された名トレーナーと再コンビ! ロジクライ「大斜行」で因縁の相手、川田将雅が乗れても騎乗依頼はなぜ

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 日本時間26日夜から翌27日にかけて、ドバイのメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップデー。4頭の管理馬を送り込んだ栗東の矢作芳人厩舎は、ドバイターフ(G1)ほか3勝を挙げる大活躍を見せた。

 その矢作厩舎が管理するサンセットクラウドと共に、27日の中京5R・未勝利戦に出走した武豊騎手は、1番人気に支持されるも5着に敗退。一昨年3月の毎日杯(G3)サトノインプレッサから遠ざかっている両者の白星はまたしても叶わなかった。

 そんな武豊騎手だが、今週は中内田充正厩舎と約4年半ぶりの勝利を懸けて、3日の心斎橋S(3勝クラス)にジャカランダレーンとのコンビで挑むことが想定されている。

 2014年の厩舎開業以来、毎年5~10鞍前後のタッグを組んできた中内田厩舎と武豊騎手だが、18年12月のゼンノワスレガタミを最後に、近年は騎乗依頼がパタリと途絶えていた。

 19年6月の安田記念(G1)では、武豊騎手が騎乗したロジクライが、スタート直後に急激に内へと切れ込んで中内田厩舎のダノンプレミアムを妨害。レース後には中内田師が、「ゲートで邪魔をされた」と辛辣なコメントをするなど、禍根を残す一幕もあった。

 そんなこともあり、一時は関係が悪化したようにも思われたが、今年1月の長篠S(3勝クラス)では、3年1ヶ月の沈黙を破りついにコンビ復活。このときのジャカランダレーンは3番人気5着に敗れたが、今回はそのリベンジも兼ねて注目されそうだ。

 また、今回の依頼は、前回とはまた少し意味合いも違いそうである。

 長篠Sはハンデ戦で、ジャカランダレーンに課された斤量は52キロ。中内田厩舎の主戦ジョッキーは川田将雅騎手だが、今年ここまで52キロの馬への騎乗が1鞍もない。

 そのため、前回ジャカランダレーンに騎乗した武豊騎手は、中内田師と復縁したのではなく、あくまでも川田騎手の代打であるようにも思われた。実際に武豊騎手はその後、中内田厩舎からの依頼が途絶えている。

 しかし、今回は別定戦で斤量55キロ。川田騎手も騎乗可能であり、当日の阪神にいるにもかかわらず、武豊騎手の元へと手綱が回ってきた。となると、今回は正真正銘の騎乗依頼と見てもいいのかもしれない。

「武豊騎手は今年、中内田厩舎からの依頼はまだジャカランダレーン1頭のみですが、今回のレースで結果を残すことができれば、徐々に他の馬も回ってくるようになるかもしれません。

昨年のリーディングトレーナーであり、今年も1位を快走している同厩舎との関係が強まれば、復権を懸ける武豊騎手にとっても強力な援護射撃となりそうです」(競馬誌ライター)

 ちなみにジャカランダレーンは、3戦2勝と相性のいい阪神コースに替わることもあり、『netkeiba.com』の想定オッズでは1番人気に推されている。17年10月のゼンノサーベイヤー以来となる、コンビでの白星を挙げるチャンスは十分にありそうだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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