
JRA武豊×コントレイル全弟「新タッグ」ついに実現! 復権を目指すレジェンドと「名門厩舎」今後の関係占う重要な一戦に?

三冠馬弟とレジェンドのタッグが、ついに実現する。
待望の初勝利を目指して、27日の中京5R・未勝利戦(芝2000m)に出走する、コントレイルの全弟サンセットクラウド(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)。注目のパートナーは、新コンビの武豊騎手になることが決まった。
無敗の三冠馬を兄に持ち、デビュー前から高い注目を集めていた同馬。昨年10月の新馬戦では3番人気に推されたものの、期待に応えられず5着に敗戦。その翌月の未勝利でも、直線で伸びを欠いて4着に敗れている。
ただ、初戦で手綱を執った福永祐一騎手はレース後、「兄より成長曲線は遅そう」とコメント。また、管理する矢作師も「本当に良くなるのは来年」と話したことから、連敗スタートになることも、ある程度は想定内だったか。
実際に同馬は師の言葉通り、今年に入ってからグンと良化。キャリア5戦目となった先月の未勝利では、後方からロングスパートをかけてクビ差の2着に入っており、もはや初勝利は時間の問題だと思われている。
『netkeiba.com』の想定オッズでは、単勝1倍台の1番人気になることが予想されている。陣営も今回は確勝を期待しているからこそ、満を持してレジェンドに手綱を託したのかもしれない。
SNSやネットの掲示板にも、「サンセットクラウドと武豊騎手のコンビ楽しみ」「初勝利に導いてください」「主戦でお願いします」といったコメントが数多く寄せられており、注目の一戦になることが予想されている。
また、その武豊騎手にしても、今回は重要な意味を持つレースになりそうだ。
2015年にドレッドノータスで京都2歳S(G3)優勝を皮切りに、リスグラシューで重賞2勝、サトノインプレッサと共に毎日杯(G3)制覇など、これまで良好な関係を築いていたかに思われた武豊騎手と矢作厩舎。
だが、19年は4鞍、翌20年は5鞍と近頃はコンビ結成が激減しており、昨年はNHKマイルC(G1)のホウオウアマゾンわずか1鞍のみに終わっている。
今年もミスターホワイトとコンビを組んだ3走のみであり、それもここ2戦は単勝1倍台で敗戦を喫してしまっている。武豊騎手にすれば、トップトレーナーからの依頼を再び増やすためにも、今回は結果を出したいところだろう。
「矢作師はドレッドノータスで京都2歳Sを勝った際、『サンケイスポーツ』に連載している自身のコラムに『武豊騎乗でG1レース、特に海外のG1を勝つのが悲願』と記していたのですが、近年の騎乗数を見ると関係は冷えつつあると感じざるを得ません。
それだけに、今回のサンセットクラウドの依頼は、今後の両者の関係を占う意味でも重要な一戦となるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
ここ4年連続で50勝以上をマークしている名門との関係復活は、復権を目指すレジェンドにとっても欠かせないものである。果たして、結果を残して再び寄りを戻すことは叶うだろうか。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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