真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.04.25 14:16

断たれた「夢の続き」が見たい……武豊騎手、エイシンヒカリと挑む欧州遠征にファンが期待する理由
文=利坊
同年の天皇賞・秋、ダントツの1番人気で大逃げを打つも、サイレンススズカは突如失速。三本脚で立つサイレンススズカを見て、ファンはもう二度と同馬の大逃げを見られないことに直感的に気づいた。それほど絶望的な姿であった。あまりにも唐突な「夢の終わり」。多くのファンの間でいまだにサイレンススズカが語り草なのは、その実力はもちろんのこと、大逃げというレーススタイルや突然の終焉に対するインパクトがあまりにも大きかったという部分もあるかもしれない。武騎手自身、インタビューで「今でもすごくよく、サイレンススズカのことを思い出すんですよ」と語っており「忘れ得ぬ馬」であることを認めている。
ファンにとって、海外挑戦をするエイシンヒカリを「断ち切られた夢の続き」と思う人も多いかもしれない。もちろん武騎手や陣営の心境は異なるかもしれないし、同馬とサイレンススズカのレースぶりは似て非なるものという声も多いが、「逃げて強い」エイシンヒカリの注目度の高さは、やはり伝説となった名馬の物語を内包しているように感じられてしまう。
エイシンヒカリが欧州で躍動する姿を楽しみにしたい。好結果を残せたなら、そのままイギリスのチャンピオンSなどにも挑戦してほしいと個人的には願ってしまうが、そこはさすがに秋の天皇賞を狙うだろうか。注目である。
(文=利坊)
PICK UP
Ranking
11:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊、屈辱の「30年ぶり」G1未勝利……キタサンブラック”ロス”埋められず、吹き荒れたノーザン外国人旋風に沈黙