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JRA「幻の秋華賞馬」レイパパレVS「牝馬三冠」デアリングタクトが激突! 誰もが望んだ直接対決…ヴィクトリアマイル(G1)でついに実現

JRA真の女王は「幻」か「現実」か、安藤勝己氏「デアリングタクトはラッキー」発言も波紋…ヴィクトリアマイル(G1)で明かされる誰もが知りたかった答えの画像1
デアリングタクト

 競馬ファンなら「誰もが知りたかったであろう答え」がついに明かされる……。

 2年前、史上初となる無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト。昨年4月の香港のクイーンエリザベス2世C(G1)を3着に敗れ、帰国後に右前脚の故障が判明し、戦線離脱を余儀なくされた。

 一部では競走生活の継続を危ぶむ声もあったなか、予想を上回る回復を見せたこともあり、陣営は5月15日のヴィクトリアマイル(G1)で復帰するプランを表明。空前絶後の超ハイレベルといわれた一昨年のジャパンC(G1)で戦ったアーモンドアイやコントレイル、マイル女王グランアレグリアも既にターフを去った。

 トップクラスの実力馬が次々といなくなった競馬界にとっても、三冠牝馬の復帰は明るい材料となるだろう。

 春の東京競馬場で行われる牝馬の頂上決戦には、白毛のアイドル・ソダシやサウジアラビアの1351ターフスプリント(G3)で海外重賞を制覇したソングラインも参戦予定。それだけでも十分にハイレベルな一戦となる期待が高まっていた。

 そんなファンの予想をさらに上回る「朗報」となったのが、昨年の大阪杯(G1)でコントレイルとグランアレグリアを破ったレイパパレまで出走を表明したことである。小粒なメンバーで盛り上がりに欠ける天皇賞・春(G1)やNHKマイルC(G1)に比べ、非常に興味深い戦いとなりそうだ。

真の女王は「幻」か「現実」か

 その一方でヴィクトリアマイルにおける最大の注目は、やはりデアリングタクトとレイパパレの直接対決ではないだろうか。

 デアリングタクトが三冠の懸かっていた秋華賞(G1)で除外されたレイパパレは、同日の10R大原S(3勝クラス・芝1800m)に出走。古馬を相手に2馬身差で楽勝した1分46秒3の勝ち時計は、秋華賞(芝2000m)の2分0秒6に優るとも劣らないものだった。

「展開や両馬の斤量(デアリングタクト55キロに対しレイパパレ52キロ)に違いがあったことは確かですが、時計面のみの単純比較ならラスト1ハロンを14秒3で走れば同じ時計になります。

距離が短かったとはいえ、ラストを12秒0でまとめたレイパパレの手応えには、まだまだ余裕がありました。もし抽選で除外されずに両者が激突していたら互角以上の勝負になったのではないかと噂されたのも分かる内容でした」(競馬記者)

 これには元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterにて「秋華賞除外されてデアリングタクトはラッキーだったなと思ったもん」とツイート。その後、レイパパレが翌年の大阪杯を楽勝した際にも「デアリングタクトはラッキーだったと思ったの」と振り返っていたほどだった。

 とはいえ、これはまだまだ仮定の話に過ぎないことも現実である。

 レイパパレを「幻の秋華賞馬」と評する声があったとしても、戦ってもいない2頭の優劣を述べても意味がない。

 我々ファンにとってラッキーなのは、「ディープインパクトVSサイレンススズカ」や「エルコンドルパサーVSアーモンドアイ」のような夢の対決ではなく、現実に直接対決を目にする機会が用意されたことだ。

 史上初の無敗牝馬三冠という看板に泥を塗らないためにも、「現実の秋華賞馬」であるデアリングタクトとしては、絶対に負けられないレース。女の意地がぶつかる今年のヴィクトリアマイルを楽しみに待ちたい。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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