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JRA C.ルメール「イライラ」楽しメール!はどこへ? 度重なるアクシデントと重賞未勝利に「話しかけづらい」の声…ノーザンファームはD.レーン続く二の矢三の矢用意

JRA C.ルメール「ピリピリ」楽しメール!はどこへ? 度重なるアクシデントと重賞未勝利に「話しかけづらい」の声…ノーザンファームはD.レーン続く二の矢三の矢用意の画像1
C.ルメール騎手

「ルメールも楽しメール!」

 先月からオンエアされている大人気競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)のCMにも出演するなど、今やすっかり競馬界の顔役として定着しているC.ルメール騎手。

 現在5年連続リーディングと名実ともにJRAのNo.1ジョッキーであり、今年もサウジアラビアやドバイで重賞勝利を挙げ、今週末には日本を代表して米国三冠のケンタッキーダービー(G1)に挑むなど、充実した日々を過ごしているようだ。

 ただ、その一方でここまでの勝ち星は42勝(4日現在)と、1位の川田将雅騎手とは20勝という大差をつけられている。先述した通り、今週末は米国で騎乗するためJRAの勝ち星の上積みはない。このままでは5年続いたリーディング陥落も、現実味を帯びてきていると言わざるを得ないだろう。

 その背景には、今年のルメール騎手の度重なる不運もあったようだ。

最近のルメール騎手には「話しかけづらい時がある」

 

「2月のサウジアラビア遠征、そして4月のドバイ遠征で共に勝利を挙げるなど、世界に名を売ったルメール騎手ですが、2月のサウジでは本人が、4月のドバイでは奥様がそれぞれ新型コロナウイルスに感染するアクシデント。ただでさえ遠征の影響で日本で乗れなかったのに、帰国後の隔離期間でさらに騎乗できない時間が続きました。この影響で他のジョッキーに譲らざるを得なかった有力馬も複数いたようで、本人も相当堪えていたようです」(競馬記者)

 ちなみに、リーディングを獲った昨年の3着以内率が51.2%だったことに対して、今年ここまでは53.1%と、決してルメール騎手の調子が悪いわけではない。しかし、リーディング2位の岩田望来騎手が337回騎乗していることに対して、同4位のルメール騎手は194回。やはり海外遠征、そして隔離期間の影響が出ているといえるだろう。

 そんなルメール騎手に“追い打ち”をかけているのが、得意なはずの大レースで結果が出ていない点だ。ここまで重賞27回に騎乗して27連敗と、多数の有力馬をお手馬に抱えるルメール騎手にしては信じられない状況に陥っている。

「3月くらいまでは特に焦る様子もなく、笑顔で『なかなか(日本の)重賞を勝てませんね〜』と自虐的気味に語っていましたが、春G1が始まった最近は、さすがにピリピリ度が増してきている印象です。

普段はいつもにこやかで、温厚な人柄で知られているルメール騎手ですが、ここのところはちょっとしたことで厩舎の人に愚痴を言ったり、下手に乗った若手や新人騎手に怒ったり……。ちょっとイライラしている様子で、周りの騎手も『最近は話しかけづらい時がある』と漏らしていました。

最近では。マスコミの取材でも毎週のように『まだ日本の重賞を勝てていませんが』と質問されているだけに、今週アメリカに行くのはいい気分展開になると思いますよ。海外では神懸かった騎乗を見せてくれているだけに、ケンタッキーダービーで歴史的勝利を飾って“凱旋帰国”してほしいですね」(同)

 そんなルメール騎手だが、もう1つ頭を悩ませる種があるという。

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D.レーン騎手

「先週から短期免許で騎乗しているD.レーン騎手ですね。早速3勝を挙げて上々のスタートを切りましたが、今後もノーザンファームを中心に多くの有力馬がスタンバイしています。ノーザンファームのエースといえるルメール騎手には特に大きな影響が予想されますし、マンボウ(新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置)解除の流れにある今、ノーザンファームはレーンの次に、二の矢三の矢となる外国人騎手を用意しているとか……。

他の有力騎手はもちろん、逆転リーディングへ少しでも勝ち星を稼ぎたいルメール騎手にとっても、短期免許の復活は頭の痛い問題でしょう」(別の記者)

 記者曰く、先週、ルメール騎手は天皇賞・春(G1)でハーツイストワールとコンビを組んでいたが、当初は騎乗馬がいなかったという。

 東京・芝2400mの3勝クラス(早春S)を勝ち上がったハーツイストワールだけに、陣営は今週末に同じ東京・芝2400mで行われるメトロポリタンS(L)を想定していた。だが、ルメール騎手が売り込みを掛けてきたことで、急遽1週前の天皇賞・春に舵を切ったそうだ。

 しかし、結果は距離が長過ぎたのか16着に大敗……。レース後にルメール騎手が「2400mまでは手応えが良かったけど、突然止まった」とコメントしたのは、陣営にとってなんとも皮肉な話と言わざるを得ないだろう。

「ケンタッキーダービーは世界中のホースマンにとって勝ちたいレース。日本の皆さんが勝てるように応援してくれれば嬉しいです」

 渡米前にそう意気込みを語っているルメール騎手。果たして、米国最高峰の舞台で、近頃の鬱憤を晴らすような勝利を挙げられるか。日本のダービーの前に、まずは米国のダービーで「ルメールも楽しメール!」と行きたいところだ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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