
JRA日本ダービー(G1)イクイノックス「想定外」のアクシデント!? 同厩だからこそ明暗くっきり…「不安大」の皐月賞馬ジオグリフが浮上する理由

29日に東京競馬場で行われる競馬の祭典・日本ダービー(G1)。すべてのホースマンの憧れである一生に一度の舞台で、これまでしのぎを削ってきた世代のトップクラスが激突する最高峰の舞台だ。
ただ、今年の日本ダービーは早くから「イクイノックスで決まり」という声がある。
昨秋、優秀なタイムで完勝した東京スポーツ杯2歳S(G2)は、ここ10年でもイスラボニータ(皐月賞)、サトノクラウン(宝塚記念)、ワグネリアン(日本ダービー)、コントレイル(三冠)、ダノンザキッド(ホープフルS)ら勝ち馬が後にG1を勝利している超出世レースだ。
最優秀2歳牡馬のタイトルこそ朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったドウデュースが獲得したものの「世代No.1はイクイノックス」というのが、大方の評価だった。
それを証明したのが、前走の皐月賞(G1)だ。
昨年11月の東京スポ杯2歳S以来という異例のローテに加え、大外枠の18番だったにもかかわらず、堂々の横綱相撲で2着。最後はジオグリフに足をすくわれたが、主戦のC.ルメール騎手が「勝った馬は自分の馬の後ろで我慢していた」と話した通り、執拗にマークされてのもの。多くの競馬ファン、そしてメディアも「負けてなお強し」という印象を持ったに違いない。
皐月賞後、ルメール騎手が「ダービーは大きなチャンス」と語った通り、今週の日本ダービーでは大本命が予想されるイクイノックス。約半年ぶりを一叩きされた上積みに加え、歴史を振り返っても1番人気が圧倒的な成績を収めている日本ダービーだけに「イクイノックスで決まり」という声が出るのも頷けるが、果たしてプロの馬券師たちはどう見ているのだろうか。
クラシック第1弾の皐月賞でも、堂々の完全的中を記録した『競馬セブン』の関係者に話をうかがってみたところ、必ずしもイクイノックスの1強ではないという。
創業26年を誇る『競馬セブン』は総監督を務める徳吉一己が、元JRA騎手・元JRA騎手学校教官という経歴があり、ジオグリフの福永騎手を始め、池添謙一騎手、和田竜二騎手といった現役トップジョッキーはほぼ教え子だという。まさに【騎手情報】のすべてを知る存在といえるだろう。
また、“美浦トレセンの地獄耳”との異名を持つ古川幸弘は、競馬記者歴40年以上の実績があり、厩舎関係者だけでなく現役馬主とのつながりも深く【馬主情報】も把握。さらに、内田博幸騎手の身元受入先も務めた嶋田潤元JRA調教師が【美浦情報】を、名馬タマモクロスを育てた小原伊佐美元JRA調教師が【栗東情報】を網羅。
元ジョッキーや元調教師、馬主に牧場長など、競馬におけるあらゆるカテゴリーに情報ルートを持つ『競馬セブン』は、競馬新聞やネットといったメディアでは公開されない秘匿情報を元に、これまで何度も独占的な的中を繰り返してきた。
「例年通り皐月賞組が中心になりますが、武豊騎手のドウデュースや川田将雅騎手のダノンベルーガにも逆転の余地は十分にあると感じています。その上で、ダービーの最大のキーポイントになるのは皐月賞馬のジオグリフでしょうね」(競馬セブン関係者)

福永騎手との新コンビで皐月賞を制覇したジオグリフだが、レースはイクイノックスを完全にマークした鞍上の好騎乗によるところが大きい。
福永騎手も「一番取りたいポジションでレースができた」「5番人気の伏兵の立場で、それでも自分が上手く誘導できれば勝てる馬だと思っていた」と自画自賛している通り、会心のレースだったことは確かで、皐月賞勝利をフロック視しているファンも少なくない。
実際に日本ダービーを迎えてのジオグリフの評価も、イクイノックスや共同通信杯(G3)の勝ち馬ダノンベルーガ、2歳王者のドウデュースに劣ると見られており、皐月賞とそう変わらない立場でレースを迎えることになりそうだ。
さらにジオグリフが嫌われる最大の懸念材料が、調教で早くから見せていた「ノド鳴り」の症状にある。常識的に考えて、呼吸器に弱点がある馬にとって距離延長は決して有利とはいえないが……。
「デビュー前の調教の段階から、かなり重いノド鳴りの症状を見せていたことは事実です。実際に陣営も半信半疑だったようで、デビュー戦は3番人気に留まっています。
しかし、フタを開けてみれば、後の東京スポーツ杯2歳Sの2着馬アサヒや、弥生賞(G2)を勝つアスクビクターモアらを従えての完勝。その後のレースでもノド鳴りの症状はまったく表れず、ここだけの話ですが、陣営はもう気にしていないそうです。元々、距離が不安視されていたのは、ノド鳴りが懸念されていたからこそ。それが大きな問題にならないのなら、今回の2400mに対する懸念は特にないですね」(同)
とはいえ、ジオグリフは2歳秋に2000mのホープフルS(G1)ではなく、1600mの朝日杯FSを使われた経緯のある馬。やはり2000m以上よりも、2000m以下での活躍が見込まれているのではないだろうか。
「ジオグリフが朝日杯FSに出走したのは、同じサンデーレーシング所属でルメール騎手が主戦を務めていたコマンドラインが、ホープフルSに出走した影響があります。実は勝ったドウデュースも、朝日杯FSに出走したのは馬主のキーファーズが、懇意にしている武豊騎手に朝日杯FS初勝利をプレゼントしたかったからだとか。基本的には馬の適性が重視されますが、時には『人の都合』で出走レースが決まることもあります」(同)
「人の都合」といえば、有名なのがサンデーレーシングを始めとしたノーザンファーム系一口馬主クラブによる使い分けだ。実際に、イクイノックスの皐月賞が東京スポーツ杯2歳S以来となったのも「他のクラブ関係馬を配慮して」という噂もあった。
「そういった配慮もあったかもしれませんが、陣営も話している通り、イクイノックスは元々体質に弱さがある馬。実はここだけの話になりますが、今回のダービー出走にあたってもノーザンファーム天栄に放牧に出されており、同厩のジオグリフが11日に帰厩したにもかかわらず、イクイノックスのその3日後の14日までズレ込みました。これは陣営にとっても想定外でしょうし、どうやら皐月賞を使った反動が多少あったようで、馬体重も含めて慎重な調整を強いられているようですね」(同)
世間では、叩き2走目の効果が期待されているイクイノックスだが、実情は少々異なるようだ。一方のジオグリフは「反動はほぼなかったようで元気一杯」とのこと。前評判では頭一つ抜けている感のある前者と、逆にあまり上積みを評価されていない後者だが、両者の差は世間で囁かれているほど大きなものではないのかもしれない。
それにしても、ここまで内情を把握している『競馬セブン』は、さすがプロという他ない。筆者自身、実際に話を聞いて今年の日本ダービーに対する見解が大きく変わった次第だが、これらでさえ業界26年の老舗が誇る情報網のほんの一握りでしかないというから恐れ入る。

語られた多くが一般的なメディアでは発信されていない裏事情であり、これらを把握しているかしていないかで、馬券の買い目はまったく違ってくるだろう。できればドウデュースやダノンベルーガなど、他の有力馬に関する話も聞きたいところだったが「これ以上は……」と断られてしまった。
また、彼らは皐月賞だけでなく、弥生賞ディープインパクト記念(G2)や青葉賞(G2)、共同通信杯、きさらぎ賞(G3)、シンザン記念(G3)などの前哨戦を悉く的中させており、今年の3歳牡馬の力関係は、すでにかなり正確に把握できているという。
結局のところ、馬券の的中・不的中はどれだけ多くの情報を把握できているかに尽きる。要は核心に迫る事実を知っているか知らないかで、大きく収支が左右されるということであり、それは同時に素人がプロには勝てないことを示唆している。
しかし、幸運にも『競馬セブン』の会員になれば、彼らが導き出すプロの結論を共有することができる。しかも、今回の記事を見た方に限り「無料」で日本ダービーの【3点の勝負買い目】を入手できるというのだから、この機会を逃す手はないだろう。
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※本稿はPR記事です。
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