GJ > 競馬ニュース > 武豊と「キンコンカン」の密接な関係…出会い、絶縁、屈辱を味わった超大物たちの共通点はダービーオーナー! 競馬ファンなら知っていて当然?
NEW

JRA 日本ダービー(G1)競馬ファンなら知っていて当然? 武豊と「キンコンカン」の密接な関係…出会い、絶縁、屈辱を味わった超大物たち

【この記事のキーワード】, , ,
JRA武豊と「キンコンカン」の密接な関係…出会い、絶縁、屈辱を味わった超大物たちの共通点はダービーオーナー! 競馬ファンなら知っていて当然?の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 29日、東京競馬場で行われる日本ダービー(G1)は、数あるG1レースの頂点に位置するともいわれる競馬の祭典だ。

 ダービーウィークともなると、各メディアが一斉に出走各馬の情報や陣営の意気込みを報じ、競馬好きの芸能人や著名人が予想を披露することも珍しくない。

 今年のダービーも皐月賞(G1)で上位に入ったジオグリフ、イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガの4頭に人気が集中しそうな雰囲気である。普段は競馬をやらない層でも馬券を購入するほど、興味の集まるお祭りだけに、入場制限の緩和された東京競馬場には、多くの来場者が予想される。

 その中で最も注目を集める存在は、ドウデュースと武豊騎手のコンビだろう。

 1番人気に支持された皐月賞は、前残りの展開で後方待機策が仇となっての3着。これには武豊騎手も「ポジションが結果的に後ろだったかもしれません」と悔いたが、直線の短い中山から末脚の生きる東京へのコース替わりは追い風となるはず。武豊騎手としても、ドウデュースを所有するキーファーズの松島正昭代表からの熱烈なバックアップにも応えたいところだ。

 過去、史上最多となるダービー5勝を挙げている名手のリベンジに期待が懸かる一方、これらの勝利と密接な関係にある大物馬主にも触れてみたい。

 それは、最近のファンは耳慣れないかもしれないが、昔からのファンにはお馴染みの「キンコンカン」である。その顔触れとは、白毛の女王ソダシのオーナーとしても有名な金子真人氏、アドマイヤ軍団で一世を風靡した近藤利一氏、アジア人で初めてのケンタッキーダービー優勝馬オーナーとなった関口房朗氏の3名だ。

武豊と「キンコンカン」の密接な関係

 各氏の名字の金・近・関から一文字を取った「キンコンカン」の所有馬たちから、G1で数多くの名馬が活躍し、90年代の競馬を大いに盛り上げた。馬主なら誰もが羨むダービーオーナーの称号を手にしていることも共通点である。

 そして、それぞれのダービー勝利と浅からぬ繋がりを持っているのも武豊騎手。金子氏の所有馬ディープインパクトと出会い、無敗の三冠を達成し、凱旋門賞(仏・G1)挑戦の夢も叶え、現役引退後も種牡馬として多大な貢献をした。

 近藤氏の所有馬アドマイヤベガもまた、武豊騎手がダービー2勝目を挙げた思い出の馬だろう。しかし、蜜月関係にあった両者だったが、後に武豊騎手の騎乗を巡って絶縁。亡くなる寸前に近藤氏がアドマイヤビルゴを託したことで復縁した。

 関口氏の場合は、前述2名とは異なり、武豊騎手のダービー初制覇を阻止したことで有名。若くして既にG1勝利を積み重ねつつあった武豊騎手でさえ、手の届かなかったダービー勝利に最も近づいたとされる1996年のこと。

 1番人気ダンスインザダークとのコンビで挑んだものの、関口氏のフサイチコンコルドの強襲の前にクビ差2着に敗れている。金子氏や近藤氏に対し、フサイチを冠名に持つ馬で武豊騎手がG1を制したことがないことも大きな特徴といえるだろう。

 余談ではあるが、史上初の芝9冠という偉業を成し遂げたアーモンドアイの母フサイチパンドラもまた、その名の通り、関口氏の所有馬である。

 かつて一時代を築いた超大物馬主たち。現役で残っているのは金子氏のみとなったが、キンコンカン時代に活躍した名馬たちの血は、現在の競馬界にも脈々と受け継がれている。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

JRA 日本ダービー(G1)競馬ファンなら知っていて当然? 武豊と「キンコンカン」の密接な関係…出会い、絶縁、屈辱を味わった超大物たちのページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  2. 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
  3. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  4. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  5. 「シャンパンカラーが勝つよ」昨年のNHKマイルCで9番人気の激走を見抜いた“凄腕”が指定したのは、ジャンタルマンタルでもアスコリピチェーノでもないまさかの激走穴馬
  6. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  7. 大躍進の「若手騎手」が日本ダービー初騎乗へ!「因縁」川田将雅ジャンタルマンタルはNHKマイルCへ…武豊シュガークンに迫る末脚で優先権獲得
  8. 天皇賞・春(G1)テーオーロイヤルだけじゃない! 皐月賞「大逃げ」メイショウタバル、高松宮記念1番人気ルガルなど「個性派の宝庫」三嶋牧場がスゴイ
  9. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  10. どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】