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JRA「武豊の次に上手い」世界的名手も認めたアノ騎手に批判殺到!? マーメイドS(G3)ほぼ1番人気が絶好枠も、まさかの「大外ブン回し」で撃沈…

JRA「武豊の次に上手い」世界的名手も認めたアノ騎手に批判殺到!? マーメイドS(G3)ほぼ1番人気が絶好枠も、まさかの「大外ブン回し」で撃沈…の画像1

 19日、阪神競馬場では荒れる牝馬限定のハンデ重賞として知られるマーメイドS(G3)が行われた。

 7番人気トウシンモンブランまでが単勝10倍以下でひしめき合う大混戦を制したのは、10番人気のウインマイティー。20年のオークス(G1)3着馬が、実に2年2か月ぶりの勝利を嬉しい重賞初制覇で飾った。

 1.3/4馬身差の2着には好位を立ち回った4番人気のマリアエレーナ、さらにクビ差の3着には内をすくって追い込んだ1番人気のソフトフルートが入り、三連単は11万6680円という高配当となった。

 また、このレースで1番人気が馬券に絡んだのは15年に2着したマリアライト以来、実に7年ぶり。ただし、発走直前まで1番人気に支持されていたのはスルーセブンシーズ(牝4歳、美浦・尾関知人厩舎)だった。

「前日から単勝オッズには注目していましたが、6倍台ながらほぼ一貫してスルーセブンシーズが1番人気に推されていました。最後の最後にソフトフルートに逆転を許しましたが、2頭の実績差を考えると、スルーセブンシーズは明らかに過剰人気でしたね。

紫苑S(G3)2着に加え、前走が牡馬混合戦の湾岸S(3勝クラス)で僅差の3着。なにより52kgという軽ハンデが人気を押し上げた理由だったと思います。

ただ、唯一の長距離輸送だった秋華賞(G1)は11着に負けていましたし、鞍上がテン乗りの秋山真一郎騎手だったことも不安要素の一つでした。直前まで除外対象だったこともあって、調教にも騎乗できなかったようですし……」(競馬誌ライター)

 それでも開幕週の阪神で最内枠の1枠1番をゲット。ロスなく立ち回ることができれば、上位入線があってもおかしくなかった。

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秋山真一郎騎手

 だが、秋山真騎手はその絶好枠を生かすことなく、チグハグな騎乗に終始した。

秋山真騎手「ゴチャゴチャしたところを走らせたくなかった」

 

「スタートは五分に出ました。隣(2番枠)のゴルトベルクが押して出て行ったので、その直後の好位につけられると思ったのですが……。実際は外の各馬を前に行かせて後方12番手で末脚に懸ける競馬を選択しました。

確かに瞬発力が魅力の馬で、控える競馬をしたこと自体は責められません。しかし、向正面で外に持ち出すと、3~4コーナーにかけて外々を回してかなりの距離ロスが生じました。直線も一番外に持ち出す大味な競馬。見せ場すら作れませんでした」(同)

 この騎乗には「スルーセブンシーズ1枠だったよな?」、「最内枠からあんなに大外回してどうやって勝つつもりだったんだ?」など、好枠を生かせなかった騎乗に容赦ない批判がSNSなどに殺到……。

 中には「除外になっていた方が、まだマシだった」という厳しい意見まで見られた。

「返し馬のアクションが大きかったので、ゴチャゴチャしたところを走らせたくなかった。それで外に出したけど動かなかった」

 レース後、秋山真騎手は道中の進路取りの意図をそう説明したが、結果が伴わなかった以上馬券を買ったファンにはただの言い訳にしか聞こえなかっただろう。かつて世界的名手のR.ムーア騎手が「武豊騎手の次に上手い」とまで評した43歳のベテラン騎手だが、このレースに限ってはファンから痛烈な批判を受ける手痛い結果となってしまった。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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