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JRA G1史上最高払戻額の立役者「ミナレットの再来」に驚愕……3連単「300万馬券」は7年前の再現か

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撮影:Ruriko.I

 まさに7年前の“再現”となった大波乱を、一体誰が予想できただろうか……。

 19日、東京競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、石川裕紀人騎手の5番人気マイネルケレリウスが優勝。遅い流れを中団から上がり最速の脚で差し切る好内容で、レース後には鞍上も「良い手応えで直線に入れましたし、最後もよく捕らえてくれました」と初陣を飾った相棒を労った。

 下馬評では、今年の福島牝馬S(G3)を勝ったアナザーリリックの半妹ビターグラッセ、無傷の3連勝で毎日杯(G3)を制したピースオブエイトの半弟グラニットピークなど評判馬を中心に上位人気4頭が4強を形成していたが、結果はその全てが馬券圏外に敗れる大荒れ……。

 5番人気→9番人気→16番人気の決着で、3連単は300万円を超える超高額配当となった。

16番人気グラニットは、ミナレット伝説継承者?

 

 そんな大波乱の立役者となったのは、何と言っても3着に入った嶋田純次騎手のグラニット(牡2、美浦・大和田成厩舎)だろう。最終的なオッズでは単勝194.1倍のシンガリ人気と低評価だったが、直線では一瞬勝ったかと思わせるような驚愕の激走をみせた。

 16頭立ての芝1600mで行われたレース。大外16番枠から好スタートを決めたグラニットは、果敢に先行し3番手を追走する。前半3ハロン通過タイム36秒4のスローペースのなか、後ろにいた4強を尻目に楽な手応えで最後の直線を迎えた。

 早々に2番手から先頭に立ったクリノリアルレディを馬なりのまま射程圏内に捕らえると、残り400mを切った辺りで追い出しを開始。内から4強の一角スカイラーが迫ってくるも、馬場の外目から堂々と先頭に立った。最後は力尽き、外から伸びてきたトクシーカイザーとマイネルケレリウスの末脚に屈したものの3着に粘りこんだ。

「期待の評判馬総崩れの衝撃的な決着でしたね……。最後の直線では馬場の外目を伸びてきた馬のワンツーでしたし、レース後に手綱を取った嶋田騎手も『ある程度出して行って、良い位置で運んでほしいという指示でした』と陣営との作戦を明かした通り、結果的に終始馬場のいい外目の好位置を走れたグラニットにとっては、大外枠が味方した格好です。

それにしても『東京芝マイル戦で大外馬番』『シンガリ人気3着激走』『ミルファーム所有の大和田厩舎』といえば、2015年のヴィクトリアマイル(G1)でG1史上最高払戻額の3連単2000万馬券を演出したミナレットと全く同じ。レース後にはネットの掲示板でも『ミナレットの再来』なんて声も上がっていました」(競馬誌ライター)

 7年前のヴィクトリアマイル激走のイメージがどうしても強いミナレットだが、実はグラニット同様にデビュー戦でも単勝121.9倍の低評価を覆す勝利で大波乱を演出。その際に記録した3連単「2900万馬券」の高配当は、今もなおJRA史上歴代1位の3連単最高払戻額となっている。

 今でも語り草となっている伝説の穴馬と何かと共通点が多いグラニット。今後も人気がない時に狙い続ければ、いつの日か歴史を塗り替える高額配当にありつける日が訪れるかもしれない。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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