JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側

26日、阪神競馬場で行われた宝塚記念(G1)はタイトルホルダー(牡4、美浦・栗田徹厩舎)が勝利。例年以上に豪華メンバーが集まったグランプリでの完勝は、現役最強を示すのに十分なものであった。
道中では番手につけ、直線で早々と先頭に立つと最後まで後続を寄せ付けない完璧な競馬。全く危なげの無い勝利に見えたが、レース前に最大のピンチを迎えていた。
実はパドックから馬場入りにかけて、タイトルホルダーはテンションが高ぶり相当にイレ込んでしまっていた模様。大観衆の声援に戸惑ったのか、馬場入り後も落ち着きを取り戻すことはなく、鞍上の横山和生騎手が返し馬を促しても嫌がる素振りを見せ、首を大きく横に振りながら暴れ回っていたのだ。
イレ込みは体力を消耗するだけでなく、レース中に折り合いを欠くことに繋がることもある。落ち着きを欠くタイトルホルダーの様子には陣営や応援するファン、そして何より手綱を握る横山和騎手が肝を冷やしたはずである。
横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!?

2番人気馬の異変に阪神競馬場では不穏な空気も漂ったが、この状況を見かねて「助け舟」を出した人物がいた。それこそが横山和騎手の父・横山典弘騎手だった。
横山典騎手は自身が騎乗するキングオブコージと共にゆっくりとタイトルホルダーに近づくと、そのままタイトルホルダーの横に寄り添う形に。それが功を奏したようでタイトルホルダーは冷静さを取り戻し、その後はキングオブコージに導かれるように2頭でポケットへと走り出した。
その後は落ち着いた状態でゲートインまでたどり着き、レースでも横山和騎手の指示にしっかりと従っていたタイトルホルダー。レコードを記録した圧巻の勝利の陰には、若き人馬を思いやる父の好アシストがあった。
タイトルホルダーを管理する栗田調教師はレース後に、「誘導してくれて感謝の気持ちです」とコメント。ベテランの心意気、そして父の優しさを感じるこの行動にはファンからも「あそこで落ち着かなければ勝利は無かったかも」「タイトルホルダー優勝の陰のMVP」といった称賛の声が多く上がっている。
今回の横山和騎手の勝利は、祖父・横山富雄元騎手を含む親子3代での宝塚記念制覇となった。横山武史騎手を含めた2人の息子の成長は、父としてはこれ以上ない幸せなはず。
愛する息子のG1制覇に一役買った横山典騎手だったが、自身はキングオブコージで17着の最下位に終わってしまったのは惜しまれる。レース後に下馬するシーンもあっただけに、無理をさせなかったということだろう。
自身のG1制覇はアンジュデジールで制した2018年のJBCレディスクラシックから遠ざかっているが、息子たちの活躍に触発された父のG1制覇にも期待をしたいところだ。
(文=エビせんべい佐藤)
<著者プロフィール>
98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。
PICK UP
Ranking
23:30更新
未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
JRA木幡育也騎手「謎の騎乗停止」で再びの”ドーピング”疑惑も……若手騎手が示してしまった「前例」
【競馬ライター募集】在宅テレワークOK! 副業希望OK、マイペースで副収入ゲットのチャンス- JRAソダシ脱落の大ピンチ!? フェブラリーS(G1)は“ヘビー級”が絶対的優位も「太りすぎ」はNG
- JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
- 日本競馬が揺れた現役騎手による「禁止薬物」事件から8年。坂井瑠星、横山武史ら「5年連続」トップジョッキーを輩出…JRA「新ルール」が呼び込んだ若手黄金期【この日、何の日】2月12日編
- JRA・2歳戦線に「異常」あり!? 人間の世界とは正反対……早生まれは例年以上の高勝率も、狙い目は「圧倒的」単勝回収率の〇月生まれ!
- 武豊が来年クラシック制覇へ「超本気」モード!「選んだ馬が主役」といわれた”全盛時代”再現へ「超良血」新馬が続々集結!
- ゴールドシップ繋養牧場でまた迷惑行為…ビッグレッドファームが来年GWの見学を休止。過去にあった非常識行為と、SNSやYouTubeの無断アップが後を絶たない問題
- 2020年「G1未勝利」武豊をデータで徹底解剖!今年相性が良かった厩舎・馬主は?来年はクラシック戦線の主役へ!?
関連記事

JRA宝塚記念(G1)兄弟対決に割って入るのは「父親」の超人気薄!? 非根幹距離巧者と狙う3度目の正直

JRA宝塚記念(G1)「117億円」が一瞬で紙くずに……。ゴールドシップの「超後方ポツン」に横山典弘も苦笑い!? “愛されキャラ”の怪走に響き渡った悲鳴、怒号、落胆の声

JRAエプソムC(G3)横山典弘「ワープ失敗」も手のひら返しは禁物!? ジャスティンカフェを襲った立て続けの不運

JRAエプソムC(G3)横山典弘が引き出した「G1級」ポテンシャル! 川田将雅、福永祐一から一変…「ポツン覚悟」でも狙いたい魅力

JRA安田記念(G1)1番人気を大変身させた横山典弘の進言。「馬の将来が見えてる」金子真人オーナー初G1など数々の慧眼伝説に名伯楽誕生の予感

















