JRA今村聖奈「一発回答」に岩田望来が赤っ恥!? グループ内での「序列低下」も現実味……エージェント同一も「重賞97連敗」の体たらく
3日、小倉競馬場で行われたCBC賞(G3)は、3歳牝馬のテイエムスパーダが芝1200mを1分5秒8の日本レコードで優勝。今村聖奈騎手は見事に重賞初騎乗で初Vを成し遂げた。
同ジョッキーはレース終了後の夜、自身のTwitterに「チャンスを与えて下さった五十嵐(忠男)先生、竹園(正繼)オーナー、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と投稿。
当初は所属する寺島良厩舎のシホノレジーナで挑む予定だったものの、レース当週にハンデ48キロのテイエムスパーダに騎乗馬を変更。エージェントを務める小原靖博氏の手腕も光った一戦だったといえそうだ。
今村聖奈「一発回答」に岩田望来が赤っ恥!?
一方、思わぬ形で“赤っ恥”をかいてしまったのが岩田望来騎手かもしれない。
デビュー4年目の岩田望騎手も、今村ジョッキーと同じく小原氏がエージェントを担当。これまでJRA通算263勝しており、今年は62勝を挙げて全国リーディング4位につけている。これは本人の腕ももちろんだが、小原氏の手厚いサポートもあっての数字だろう。
だが、重賞初挑戦で見事に一発回答を決めた今村騎手に対し、岩田望騎手は今年2月に京都牝馬S(G3)で初のタイトルを手にするまで、実に98戦を要した。
後輩騎手との差が如実に表れたことで、SNSやネットの掲示板などには「岩田望は97連敗だったんだが……」「今村騎手に抜かれるのも時間の問題」など、図らずも厳しいコメントが寄せられることとなっている。
「岩田望騎手はこれまで重賞に119回騎乗しているものの、逃げの手に出たのは先月開催された鳴尾記念(G3)のわずか1回のみ。一方の今村騎手は初騎乗でいきなりハナを奪うなど、積極性の部分でも違いが見られたかもしれません。
なお5月の京都新聞杯(G2)では重賞2勝目をマークした岩田望ジョッキーでしたが、最終コーナーで川田将雅騎手が乗るリアドなどを妨害したため、後に開催2日間の騎乗停止処分が下されています」(競馬誌ライター)
そんな厳しい評価に晒されてしまった岩田望騎手だが、今村騎手が快挙を達成したCBC賞から約10分後に行われた福島のラジオNIKKEI賞(G3)では、2番人気のサトノヘリオスに騎乗した。
同馬はスプリングS(G2)で3着に入り、皐月賞(G1)にも挑戦するなど、ローカル重賞では実績上位だったものの、過去に2度対戦して一度も先着されたことのなかったフェーングロッテンに逆転を許す3着に敗れている。
グループ内での「序列低下」も現実味…
「開幕週で1枠1番の絶好枠を引いていましたが、最後の直線で馬場の中ほどに出すとインを通った2頭に先着されるなど、同ジョッキーの勝負弱い面が出たレースのようにも映りました。さらに、4コーナーでは外側に斜行して他馬の進路を妨害したことで、過怠金も課せられています。
今後も重賞であまり結果が出ないようであれば、グループ内での序列も低下し、今村騎手と立場が逆転する可能性もあるかもしれません」(同)
岩田望騎手は小原氏がエージェントを務めるグループ内において、福永祐一騎手に次ぐセカンドドライバーの位置にいるが、今村騎手の快進撃が続くようであれば近い将来、順位が入れ替わることもあるかもしれない。
先週は14鞍に騎乗してひとつも勝つことのできなかった岩田望騎手。今年3月の高松宮記念(G1)では好騎乗で2着に入るなど、これからの競馬界を引っ張っていく騎手の1人であることは間違いないだろう。次週からの巻き返しに期待したいところだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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