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JRA今村聖奈騎手、女性騎手からも絶賛されるレース中の姿勢は福永祐一騎手からのレッスンがあってこそ⁉ 女性騎手たちの裏側が垣間見える動画が話題

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JRA今村聖奈騎手、女性騎手からも絶賛されるレース中の姿勢は福永祐一騎手からのレッスンがあってこそ⁉ 女性騎手たちの裏側が垣間見える動画が話題の画像1
今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 競馬中継番組「競馬BEAT」や予想番組「うまんちゅ」などでおなじみの関西テレビ。その関西テレビが競馬コンテンツだけに絞って配信しているYouTubeチャンネル『カンテレ競馬』で、先週、今週の二度にわけてJRAの女性ジョッキー4人を集めた対談番組が配信されている。

 古川奈穂騎手は北海道滞在中ということで、リモート出演となっていたが他の3人はスタジオに登場。なんでも、こうして女性騎手が4人集まるのはテレビでは初めてということで、確かに今注目を集める女性騎手が一堂に会する場面は見た記憶がない。

 収録のタイミングがCBC賞(G3)より後だったようで、重賞初騎乗初制覇を飾った今村聖奈騎手の話題から入っているが、永島まなみ騎手は彼女を「競馬の判断がすごい」と評したことに対し、「1頭1頭性格が違うから」として「馬のリズムと気持ちを優先させている」と答えている。

 藤田菜七子騎手は「先輩に可愛がられる才能を持っている」ということで、誰に対しても明るく接し、先輩に聞きに行ったりしているところとコメントしているが、今村騎手はよく話を聞きに行く先輩騎手として福永祐一騎手と川田将雅騎手の名前を挙げており、リーディング上位のベテラン騎手から可愛がられていることが垣間見える。

 その今村騎手はデビュー17戦目で初勝利を挙げたが、この初勝利を振り返って「競馬学校の模擬レースで一度も勝ったことがない」とし、「デビュー週はチャンスのある馬に乗せてもらったのに上手くいかなかった。翌週の朝すごくナーバスになっていて、このまま一生勝てなかったら何のためにジョッキーになったんだろう」とまで思い詰めたようだった。

 初勝利のレースではスタート直後に右のあぶみが外れるアクシデントもあり、このことで後手を踏んでしまい、「揉まれ弱くてハナに立てないと勝てない馬なのにどうしようと思ったけど、ちょっと違う競馬を、最後の直線にかけることにしようと1コーナーで切り替えたのを鮮明に覚えている」と話している。

 直線では「それまで勝ったことがないので、手応えはいいけど差されるのかな、お願いだから来ないで」とジョッキーならよく言うことがこういうことなのか、と実感したそうだ。結果、初勝利を飾ったわけだが、後から「この馬の新しい持ち味を引き出してくれた」と言ってもらえたという。

 後編の動画ではレースで意識する点について触れられているが、「向こう正面のあるレースではふぅ、と一旦息が抜ける」として「向こう正面に入ってまた考え直す。前の人気の馬について行こうかな、でもロスなく行きたいから内に行こうかな、前の馬が下がってくるから動こうかな、と長距離のレースだったら考えられる」とコメントした。

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福永祐一騎手

 さらに上記の福永騎手から「馬は逃げるレースをしてしまうと、どのレースも逃げなければいけなくなってしまう」とアドバイスされたよう。「目の前の結果のことだけ考えれば勝って良かったね、となるけど、その先の馬のことを考えると馬群で我慢した方がいい。前に行かずに勝つことが多いと言ってもらえるからこそ、後ろにいても落ち着いて乗れている」と1年目とは思えない冷静な判断を下している様子がわかる。

 トップジョッキーからの薫陶を受けて、それを聞いているだけでなくきちんと体現できているからこそ、新人ではぶっちぎりの勝利数を挙げることができ、かつ重賞初騎乗初制覇のようなこともやってのけることができるのだろう。

 このほか、この女性騎手対談では表には出て来ない女性騎手のプライベートな話やお互いにいつもは話さないようなことも話題になっており、女性騎手が注目している「イケメン」ジョッキーの名前も出てくるなど見どころは多い。前編後編とも見ていて楽しめる。興味のある方は視聴してみてはいかがだろうか。

(文=ゴースト柴田)

<著者プロフィール>

 競馬歴30年超のアラフィフおやじ。自分の中では90年代で時間が止まっている
かのような名馬・怪物大好きな競馬懐古主義人間。ミスターシービーの菊花賞、
マティリアルのスプリングS、ヒシアマソンのクリスタルCなど絶対届かない位置から
の追い込みを見て未だに感激できるめでたい頭の持ち主。

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