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JRA今村聖奈&現役屈指の珍名馬vs藤田菜七子&短距離の新鋭! 夏の名物レース・アイビスサマーダッシュ(G3)で女性騎手対決が実現!!

JRA今村聖奈&現役屈指の珍名馬vs藤田菜七子&短距離の新鋭! 夏の名物レース・アイビスサマーダッシュ(G3)で女性騎手対決が実現!!の画像1
今村聖奈騎手 撮影:Ruriko.I

 JRAで唯一、直線のみのコースで行われる重賞・アイビスサマーダッシュ(G3)。毎年多くの快足自慢が揃う夏の名物重賞だが、今年は今村聖奈騎手と藤田菜七子騎手、ふたりの女性騎手が参戦を予定しているとあって、例年以上に盛り上がることになりそうだ。

 まず、CBC賞(G3)をテイエムスパーダで勝利し、史上5人目となるJRA重賞初騎乗Vを成し遂げた今村騎手。ノリにノッている彼女が騎乗予定なのは、オヌシナニモノ(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)だ。

 現役屈指の珍名馬オヌシナニモノは3年前に福島競馬場、第5R・2歳新馬(ダ1150m)でデビュー。その後も、ダート短距離を主戦場としていたが、2戦前の韋駄天S(OP)で芝に初挑戦している。

 韋駄天Sで菜七子騎手を背に3番人気に支持されていたオヌシナニモノ。13番と比較的外枠に入り、きれいなスタートを切ったものの、ライバルたちが外ラチに集結したため進路を失ってしまう。スペースを求めて内に出されたものの、このロスも響いて7着と悔しい結果に終わっていた。

 オヌシナニモノを管理する高橋忠師は前回の千直レースについて、「敗因がはっきりしなくて、もう一度、芝を試したい」と語り、「今週から(今村騎手に)稽古に乗ってもらう予定です」と準備を進めていると明かす。虎視眈々とリベンジに燃えているようだ。

「スピード勝負となるアイビスサマーダッシュ。千直という特殊な舞台なだけに、同条件で好走した馬、芝の短距離巧者などが注目されるのは当然。ですが、過去を振り返れば、07年の覇者サンアディユなどダート短距離馬が好走することでも知られています。これまでの実績からも先行できる脚を持つオヌシナニモノに高橋師が期待をかけるのもわかりますよ」(競馬誌ライター)

 鞍上を託された今村騎手は以前、千直レースであるはやぶさ賞で、ヤマトコウセイに騎乗。千直初騎乗ながら6番人気で3着と好走している。ただ本人は「うまく乗れなかったので、その反省を生かしたいです」と語っているだけに、今回のアイビスSDにかける思いは強いだろう。

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藤田菜七子騎手 撮影:Ruriko.I

 対する菜七子騎手はスティクス(牝4歳、栗東・武幸四郎厩舎)で参戦予定。ロードカナロア産駒で、芝1200m戦で4勝をあげている。昨年12月にOP入りを果たしたが、北九州短距離S(OP)で5番人気ながら18着と大敗するなど、壁に当たっている。

「菜七子騎手は以前、オヌシナニモノの千直初挑戦の鞍上を任されていたものの、結果を出すことができず、今回は今聖騎手に譲る形となりました。これは本人にとっても相当悔しいはず。最近、菜七子騎手は成績面でも今村聖騎手に後れを取っていますし、この辺りで先輩の意地を見せてほしいところですよね。ふたりの女性騎手の熱い戦いに期待が集まります」(前出・同)

 この2頭以外では、昨年のアイビスSD優勝馬オールアットワンス、2019年の覇者で2年連続2着のライオンボス、今年の韋駄天S勝ち馬マリアズハート、UHB杯(3勝クラス)を逃げ切って連勝中のマウンテンムスメ、芝の短距離戦で結果を残しているテイエムトッキュウなどが出走を予定している。

 ライバルたちを押さえて今村騎手がオヌシナニモノでさらに重賞勝ちを積み重ねるのか、また菜七子騎手がスティクスで意地を見せるのか。今年のアイビスSDはかつてないほど注目を集める一戦となるだろう。

(文=加納フレディ)

<著者プロフィール>

 競馬好きのアラフォー。なにも知らぬまま友人に連れられて行ったWINSにて、「某コーヒーチェーン店が好き」という理由で、その店舗名がつけられていた馬から流した3連複が万馬券に化けたのが運の尽き。あのときの快感が忘れられず、週末は妻に見つからないようにしつつ馬券を購入している。最近は一口馬主に興味がありつつも、あと一歩踏み出せないでいる。

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