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JRAアイビスサマーダッシュ(G3)藤田菜七子以外にも「隠れた」千直の鬼が!? 参戦騎手「新潟芝1000m」成績を徹底解剖

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 今週行われるアイビスサマーダッシュ(G3)は、新潟競馬場の芝直線1000mで行われる夏の風物詩だ。

 残念ながら無観客競馬が継続となってしまったが、この条件で行われる唯一の重賞レースであり、今年は特に大きな注目を集めている。というのも、このレースに騎乗するJRA唯一の女性騎手である藤田菜七子に、JRA初の女性騎手による芝重賞レースの勝利という快挙がかかっているからだ。

 今回騎乗するラブカンプーは、前々走の韋駄天ステークスでも騎乗しており今回が2度目の騎乗となるが、藤田騎手はかなりのチャンスがあると見込まれている。なぜなら藤田騎手は、この条件である新潟・芝直線1000mというコースを非常に得意としているのである。

 藤田騎手は今年デビュー5年目で、JRA通算109勝という実績を残している。その中でこの新潟直線1000mは過去5年で合計8勝。全体からは少ないように見えるが、そもそもどのコースにでもあるような1600mや2000mという条件と違い、この直線1000mは新潟競馬場だけのもの。つまり根本的にレース数が少ないのである。

 実際に藤田騎手の騎乗数は66回で、もっとも多いダート1200mの356回と比較すればその差は明らかだ。しかも藤田騎手はここまで特別戦を5勝しているが、そのうち2勝がこの直線1000mであり、唯一芝のメインレースで勝利したのもこの条件だ。

 加えてこの条件での勝率12.1%・連対率18.1%・複勝率21.2%は、藤田騎手の全成績の勝率4.8%・連対率10.2%・複勝率14%と比較して高数値。実際に勝率は倍以上もアップしているのだから、藤田騎手がこの新潟・芝直線1000mを得意としているのはデータからも歴然なのである。

 さらに細かく言えば、外枠が有利と言われるこの条件で、藤田騎手が勝利したのは2枠3枠が1回ずつ、5枠6枠8枠が各2回となっており、内枠でも結果を出しているのがポイント。そして騎乗馬の人気も1番人気は1頭のみで、平均5番人気というのだから、実績で劣る馬を勝たせていることがわかる。

 やはり藤田騎手にとってこのレースは絶好の条件だ。

 なお公平に比較するため、今回アイビスサマーダッシュに騎乗する18人のジョッキーの、新潟芝1000mの全成績をまとめてみた。それが以下の内容であるが、この成績からもやはり藤田騎手は上位の成績を収めていることがわかる。

ラブカンプー
藤田菜七子 [8,4,2,52] 勝率12.1%・連対率18.1%・複勝率21.2%

アユツリオヤジ
柴田大知 [2,3,7,95] 勝率1.8%・連対率4.6%・複勝率11.2%

イベリス
浜中俊 [1,0,2,4] 勝率14.3%・連対率14.3%・複勝率42.8%

カッパツハッチ
丸山元気 [2,5,5,72] 勝率2.4%・連対率8.3%・複勝率14.3%

クールティアラ
石橋脩 [12,12,6,119] 勝率8.1%・連対率16.1%・複勝率20.1%

ゴールドクイーン
古川吉洋 [1,1,4,48] 勝率1.9%・連対率3.7%・複勝率11.1%

ジョーカナチャン
菱田裕二 [4,3,3,30] 勝率10%・連対率17.5%・複勝率25%

ダイメイプリンセス
秋山真一郎 [7,1,1,27] 勝率19.4%・連対率22.2%・複勝率25%

ナインテイルズ
松山弘平 [2,4,0,27] 勝率6%・連対率6%・複勝率6%

ナランフレグ
丸田恭介 [7,6,8,96] 勝率6%・連対率11.1%・複勝率17.9%

ノーワン
福永祐一 [4,3,5,29] 勝率9.8%・連対率17.1%・複勝率29.3%

ビリーバー
杉原誠人 [7,9,7,93] 勝率6%・連対率13.8%・複勝率19.8%

ミキノドラマー
菊沢一樹 [3,1,3,29] 勝率7.7%・連対率11.1%・複勝率19.4%

メイショウカズヒメ
西村淳也 [1,2,0,12] 勝率6.7%・連対率20%・複勝率20%

モンペルデュ
西田雄一郎 [20,19,20,219] 勝率7.2%・連対率14%・複勝率21.2%

ライオンボス
鮫島克駿 [5,6,2,26] 勝率12.8%・連対率28.2%・複勝率33.3%

レジーナフォルテ
三浦皇成 [1,5,2,22] 勝率3.3%・連対率20%・複勝率23.3%

ワンアフター
和田竜二 [0,2,1,19] 勝率0%・連対率9.1%・複勝率13.6%

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