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香港名手「ほろ苦」デビュー。左回りへの対応がカギか

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 30日、新潟競馬場の2Rに行われた3歳未勝利は、今村聖奈騎手の1番人気メイショウアジロが3馬身半差の快勝。キャリア12戦目にして、待望の初白星をつかみ取った。

 今村騎手はレース後、「聞いていた通り乗りやすかった。暑いなか頑張ってくれた馬にも感謝です」とコメント。この勝ちっぷりなら上のクラスでも好勝負が期待できそうだ。

 その一方で、初の短期免許を取得し、ここが来日初騎乗となった香港の名手・C.ホー騎手とダグザ(セン3歳、栗東・安田隆行厩舎)のコンビは無念のシンガリ15着に終わった。

日本初挑戦の香港の名手は「左回り」に難あり?

 

 現在32歳のホー騎手は、2009年に香港競馬でデビュー。G1・6勝馬ゴールデンシックスティの主戦騎手としても知られ、昨年のクイーンエリザベス2世C(G1)では日本のラヴズオンリーユーを見事に勝利へと導いた。

 ちなみに香港では毎日納豆を食べているほどの親日家のようで、今回の来日に対しては「日本にずっと来たいと思っていた。日本のジョッキーたちと一緒に騎乗して技術を向上させたい」と、抱負を述べている。

 15頭立てダート1200mのレース。ダグザはヨレ気味のスタートだったが、ホー騎手がすぐに気合いを付けて好位3番手まで押し上げる。だが、3コーナーでは外側に斜行し、戸崎圭太騎手が乗るオフレッシュの進路を妨害してしまう。

 そのまま膨れ気味に3~4コーナーを回ると、直線入り口では中団付近まで後退。ラストも目立った脚は見られず、勝ち馬のメイショウアジロから3秒2差の最下位に沈んだ。

「バックストレッチではいい位置を取ったように見えましたが、3コーナー過ぎからは外々を回るロスの多い競馬で、ほとんど見せ場を作ることができませんでしたね。

ただ、7番人気の支持を受けていたとはいえ、ダグザは前走でも勝ち馬から1秒以上離れた11着に終わっていただけに、この大敗もある程度は仕方ないかもしれません」(競馬誌ライター)

 結果的には人気を大きく下回る、ほろ苦いデビュー戦となってしまったホー騎手。2戦目の6R・2歳新馬では巻き返しが期待されたが、ここでも騎乗馬のシャドウダッチェスは3コーナーから1頭大きく外に膨れてしまい、最後の直線でも伸びを欠き7着に終わっている。

 2鞍続けてロスの多い競馬での敗戦には、SNSやネットの掲示板に一部のファンから「コーナリングがイマイチだな」「これじゃしばらく買えそうにない」「左回りが苦手なのかも」などのコメントが寄せられてしまったのも致し方なしか。

「香港競馬は主に右回りのシャティン競馬場とハッピーバレー競馬場で開催が行われていることから、左回りのレースにあまり慣れていないということは考えられるかもしれませんね」(同)

 この日のホー騎手は9Rの麒麟山特別(2勝クラス)でも2番人気タイキフォースで10着に敗れるなど期待を裏切ってしまったが、最終12Rのカゼノタニノアヤカでは見事1着に入り、JRA初勝利を飾った。

 その12Rはコーナーの無い直線1000mのレースであったことから、やはり今後は左回りレースへの対応がカギとなってくるかもしれない。

 地元香港ではJ.モレイラ騎手やZ.パートン騎手ら世界のトップジョッキーたちと凌ぎを削っていたのだから、腕が確かであることは間違いない。日本では8月28日までの騎乗を予定している。名手の手綱さばきに今後も注目したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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