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【小倉記念(G3)展望】2頭合計「90馬身差」からの逆襲!?

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 14日、小倉競馬場ではハンデ重賞の小倉記念(G3)が行われる。過去2年はいずれも3勝クラスから参戦したアールスターとモズナガレボシが勝利。格下でもハンデ次第で十分通用するレースといえるだろう。

 ただし、今年は重賞で好走実績がある馬が中心となりそう。その筆頭が3歳馬のピースオブエイト(牡3歳、栗東・奥村豊厩舎)である。

 今年3月にデビュー3連勝で毎日杯(G3)を制覇。日本ダービー(G1)では、メンバー唯一の“無敗馬”として臨んだが、結果はドウデュースから7秒2(約43馬身)離された最下位18着に終わった。

 スタート直後からやや行きたがる素振りを見せるなど、若さを露呈したピースオブエイト。道中は好位を追走し4角を4番手の好位で迎えたが、差し決着となった展開で直線早々に脱落してしまった。

 1800mを3連勝したように、600mの距離延長も敗因の一つだったかもしれない。2000mのG3戦なら、見直す必要がありそうだ。

 これまで鞍上は福永祐一騎手、岩田望来騎手、藤岡佑介騎手の3人が務めてきたが、今回はJRAの短期免許で香港から来日中のC.ホー騎手が起用される。初の小倉参戦となるが、どんな手綱さばきを見せてくれるか。

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タガノディアマンテ 撮影:Ruriko.I

 43馬身差をつけられたダービーからの逆襲を期すピースオブエイトに対抗するのは、5月の天皇賞・春(G1)で勝ったタイトルホルダーから7秒9差(約47馬身差)の17着に沈んだタガノディアマンテ(牡6歳、栗東・鮫島一歩厩舎)だ。

 これまで喉の手術や脚元の不安などを乗り越えてきたタガノディアマンテ。前走は菊花賞(G1)以来となるG1出走だったが、道中カラ馬になったシルヴァーソニックに何度か絡まれる不利を被り、まともな競馬にならなかった。

 最後はゴールにたどり着くのが精一杯という状態で完走は果たしたタガノディアマンテ。これまで重賞勝利こそないが、様々な条件の重賞(きさらぎ賞、ステイヤーズS、京都記念)で3度の2着があり、初の小倉でも前走のダメージがなければしっかり対応してくれるのではないだろうか。

 そんなタガノディアマンテの鞍上を務めるのは、こちらも大きなアクシデントを乗り越え、6月にターフに戻ってきた北村友一騎手。そろそろ重賞でも存在感を見せたいところだ。

 ジェンティルドンナ産駒として初の重賞制覇を狙うのはジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)である。

 これまで重賞で5戦して、前走・鳴尾記念(G3)での2着が最高。その前走は中団やや後方からサンレイポケットとともに勝負所で押し上げていき、直線で末脚を伸ばしたが、ヴェルトライゼンデに半馬身及ばなかった。

 戦績からは、左回りから右回りに替わるのは歓迎。特に小倉は昨夏に自己条件(芝1800m)を2連勝している舞台で、好走する下地はそろっている。

 ジェラルディーナと同じ4歳牝馬のマリアエレーナ(牝4歳、栗東・吉田直弘厩舎)は重賞2着が2度ある実績馬。

 好走したのは、いずれも牝馬限定戦(愛知杯、マーメイドS)だったが、2走前の京都記念(G2)でも差のない8着に入っており、牡馬相手でもG3なら互角以上に戦えても不思議はないだろう。

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カデナ

 今村聖奈騎手と2度目のコンビで臨むカデナ(牡8歳、栗東・中竹和也厩舎)も虎視眈々と上位をうかがう。

 初タッグを組んだ前走・中京記念(G3)は道中最後方に控える新人離れした騎乗を見せた今村騎手。しっかり脚を溜めて、直線に懸けたが、ベレヌスが逃げ切ったように展開も味方しなかった。2度目の騎乗、そして前走から1ハロンの距離延長で上積みは見込めるはず。前走以上の結果に期待したい。

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カテドラル 撮影:Ruriko.I

 その中京記念で2着に好走したカテドラル(牡6歳、栗東・池添学厩舎)は、3年7か月ぶりの2000mがカギとなりそう。前走テン乗りで2着に導いた団野大成騎手が、こちらも2度目の騎乗で一発を狙う。

 ダンディズム(セ6歳、栗東・野中賢二厩舎)は、昇級初戦の前走・目黒記念(G2)が好内容。スタートで躓き、後方からの競馬を強いられたが、直線で伸びない内を通って勝ち馬と0秒3差の7着に健闘した。今回はスムーズに運べれば通用してもおかしくない。

 この他には昨年の覇者モズナガレボシ(牡5歳、栗東・荒川義之厩舎)、同レース2着のヒュミドール(セ6歳、美浦・小手川準厩舎)、小倉実績豊富なダブルシャープ(牡7歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)などメンバーは多士済々。

 過去2年は軽ハンデ馬が激走しているだけに、月曜日に発表される斤量もしっかりチェックしておきたいところだ。今年も波乱含みの小倉記念は14日、15時35分に発走を予定している。

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