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「人気し過ぎてかわいそう」ルメール、川田将雅でも1番人気連戦連敗……世界的良血2.4億円のエリートが若手騎手と「キャラ変」に挑む!

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「人気し過ぎてかわいそう」ルメール、川田将雅でも1番人気連戦連敗……世界的良血2.4億円のエリートが若手騎手と「キャラ変」に挑む!の画像1

 日曜中京の9R木曽川特別(2勝クラス・芝2200m)にアーティット(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が出走予定だ。

 同馬は前走(3歳以上1勝クラス/芝2000m)でキャリア初の逃げを選択すると、ライバルたちが一団でゴールするのを尻目に、1頭だけ2馬身半差抜けてフィニッシュ。その勝ちっぷりを評価されてか、『netkeiba.com』で公開されている予想オッズも1番人気となっている。

 新たなスタイルを確立した今、人気に応えられるか注目されるアーティットだが、これまではとにかく人気を裏切り続けてきた過去がある。

 デビューしたのは2歳の11月。無敗の仏2冠牝馬・ラクレソニエールを姉に持つディープインパクト産駒という超良血馬で、セレクトセールにおいて2億4200万円(税込)で落札された背景もあってか、新馬戦では単勝1.5倍と圧倒的な人気に支持された。

 しかし、その初戦で3着に敗れると、2戦目も1倍台の人気に応えられず2着に終わる。最初の2戦で跨ったC.ルメール騎手から川田将雅騎手に乗り替わった3戦目で見事に初勝利を挙げ、一度は悪い流れを断ち切ったように見えた。

 だが、そこから4連敗。うち3戦は川田騎手が騎乗し1番人気に推されながらの敗戦だった。

 また、3月のゆきやなぎ賞(1勝クラス・阪神芝2400m)で3着に敗れた際、川田騎手が「前走の内容から、あまりに人気し過ぎてかわいそうでしたが、現状できる走りはしてくれました」と語っており、アーティットは血統や鞍上からどうしても“過剰人気”になってしまう傾向があるのかもしれない。

 そんな中、一度だけ騎乗した吉田隼人騎手を含め、トップジョッキーばかりとコンビを組んできた同馬の転機になったのが前走だった。

坂井瑠星騎手と「キャラ変」に挑む!

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坂井瑠星騎手

 坂井瑠星騎手が初めて騎乗し、アーティットはキャリアで最も人気が低い、単勝オッズ5.1倍の3番人気でレースを迎えた。

 1番人気はかつての相棒、川田騎手のテーオーソラネル(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)だったが、結果は冒頭に記載した通りだ。初コンビの坂井騎手がアーティットの新味を引き出す見事な騎乗で快勝し、一方のテーオーソラネルは6着に終わった。

「坂井騎手は2年目にオーストラリアで武者修行に励み、帰国した3年目以降は毎年リーディング順位を上げるなど勢いのある若手。まだ中央でのG1勝利はありませんが、先週の紫苑S(G3)をスタニングローズ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)で制し、秋華賞(G1)への切符を掴みました。

アーティットは中長距離に実績のある友道厩舎ですし、ここを勝てば菊花賞(G1)参戦が検討されるかもしれませんね」(競馬記者)

 昨年の木曽川特別を勝ったディヴァインラヴは、牝馬ながら菊花賞に挑戦して3着と好走した。今年の菊花賞は皐月賞馬もダービー馬も不在が確定しており、上がり馬にもチャンスがありそうなだけに、アーティットもここで賞金を積んでおきたいところだ。

 今回も予想される1番人気では6戦5敗と苦戦しているアーティット。その“呪縛”を解した先には、新コンビでのG1挑戦が待っているかもしれない。

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