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福永祐一「棚ぼたお手馬」で武豊撃破も…来年のライバルに無敗の強敵が出現

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カフェファラオ 撮影:Ruriko.I

 10日、盛岡競馬場で行われたマイルCS南部杯(G1)は、福永祐一騎手のカフェファラオ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が勝利。逃げ粘る武豊騎手のヘリオスをゴール寸前で交わして、1番人気の支持に応えた。

 今年のJRA重賞では、4月の皐月賞(G1)をジオグリフで優勝して以降、長らく勝利から見放されていた福永騎手だが、地方交流重賞に関してはバーデンヴァイラーとのコンビで制した7月のマーキュリーC(G3)、8月のブリーダーズゴールドC(G3)に続く勝利と悪くない成績だ。

 芝G1に挑戦した安田記念を17着に大敗していたカフェファラオは、得意のダートに戻って本領を発揮。やはりワンターンの左回りが向いているのだろう。1着か大敗かという極端な成績から好走条件は限られるものの、改めてG1馬の底力を証明する走りだった。

来年のライバルに無敗の強敵が出現

 まだ年齢も5歳ということもあり、来年のフェブラリーで同一G1・3連覇も視野に入る同馬だが、同日の東京競馬で非常に厄介な相手が登場したことは、脅威となるかもしれない。

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デシエルト

 その相手とは、同日の東京開催のメイン・グリーンチャンネルC(L)を快勝したデシエルト(牡3、栗東・安田隆行厩舎)である。

 昨年までのダート1400mから、距離を1F延長してダート1600m条件となったこのレースは、フェブラリーSと同じ舞台設定。レースでは、3番手の好位から抜け出したデシエルトが、2着ギルデッドミラーの追撃を交わして3/4馬身差で勝利した。

 2着馬が直線で窮屈になる不利もあったとはいえ、手応えにはまだ余裕も感じられた内容で快勝している。特筆すべきはデシエルトの勝ちタイムだ。

 雨の影響で重の開催だったものの、1分33秒5のレコードをマーク。そしてこれは同じく重で行われた今年のフェブラリーSの走破時計1分33秒8を0秒3上回っている。少なくとも時計的な側面では、G1級のパフォーマンスだったといえる。

 デシエルトの父であるドレフォンは、今年の皐月賞(G1)を優勝したジオグリフも出しており、血統的にはダートに強いが芝もこなしている。実際、デビュー2戦のダートを圧勝し、芝に転戦した若葉S(L)で無敗の3連勝を飾ったことも、春のクラシックに挑戦した背景にあったはずだ。

 しかし、結果的に春の2冠をともに二桁着順に大敗したため、改めてダートに矛先を向けたのが今回。陣営の期待に違わぬ結果を残したことで、再びダート路線を歩むと考えられる。

 となると、今後の目標として視野に入るのは、チャンピオンズC(G1)や交流重賞などであり、来年のフェブラリーSも当然ながら候補のひとつだろう。

 元々はC.ルメール騎手のお手馬だったカフェファラオだが、棚ぼた的に騎乗馬が回って来た福永騎手は、G1・2戦2勝と申し分ない結果を残した。快進撃を見せているこのコンビだが、ダートで負けたことのない3歳馬の登場はこれからの脅威となりそうだ。

黒井零

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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