絶好調の坂井瑠星が赤丸急上昇、師匠からの「ご祝儀」で素質馬をゲット!?

秋華賞(G1)をスタニングローズで制し、自身初G1のタイトルを掴んだ若武者に朗報だ。29日に東京競馬場で行われるアルテミスS(G3)の出走を視野に入れるラヴェル(牝2歳、栗東・矢作芳人厩舎)が坂井瑠星騎手を新パートナーに迎えると、同馬を所有するキャロットクラブから発表された。
ラヴェルは7月の小倉競馬で岩田望来騎手を背にデビュー。出遅れながらも前の馬に有利な加速ラップのレースを後方から差し切った走りは実に鮮やかで、鞍上も「抜け出す脚が速く、まだ余裕もあった」と高評価した期待馬だ。
師匠からの「ご祝儀」で素質馬をゲット!?
そして、同馬がデビューしたのは坂井騎手が矢作厩舎のキングエルメスとジュライC(英・G1)に参戦した日でもあった。岩田望騎手の騎乗に大きな問題はなかったと思われるものの、矢作厩舎所属の坂井騎手への乗り替わりは既定路線だったのかもしれない。
ルーキー時代から7年間大きな期待をかけ続け、時には厳しく指導した愛弟子の初G1勝利に涙を流して喜んだとも報じられた矢作調教師。アルテミスSは近8年の勝ち馬の内、4頭が後にG1を制している出世レースでもあり、有力馬への騎乗依頼は、図らずともG1勝利のご祝儀ということになりそうだ。
初のG1制覇に加え、リーディングでも自己最高位の8位につけるなど躍進を続ける坂井騎手。秋華賞直後の取材で「馬主さん、高野先生、師匠の矢作先生、全ての方々に感謝したい」と周囲の人々への思いを伝えたが、彼の数字を分析すると今年の飛躍を支える“二つの支援者”が浮上した。
「本年72勝のうち18勝は所属する矢作厩舎の馬で挙げたものですから、強固な師弟関係が彼の成績を支えているのは間違いありません。それに加えて馬主別の勝利数を見ると、サンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシングの3クラブの馬で合計23勝しています。
特に4割近い9勝はここ2ヶ月以内の勝ち星で、同期間の勝利数はC.ルメール騎手(8勝)、福永祐一騎手(4勝)らを上回り全騎手中トップです。先日のG1勝ちも含めて、ノーザンファーム系クラブの中で坂井騎手の評価は大きく上がっているでしょう」(競馬誌ライター)
コンビ結成を発表されたラヴェルは、秋華賞でスタニングローズの2着に敗れたナミュールの妹で、馬主も同じキャロットファームだ。一方、アルテミスSで人気の中心と目されているリバティアイランドはスタニングローズと同じサンデーレーシングの所属馬である。
坂井騎手としては敵味方が入れ替わる形になるが、本年のキャロットクラブ所属馬での勝利数は3勝とサンデーレーシングの17勝とは大きく差が出来ている。昇り調子の現在、新たなお得意様候補に猛アピールできるだろうか。
ラヴェルは矢作厩舎所属のノーザンファーム系クラブ馬という坂井騎手の飛躍を象徴するような背景を持った馬だ。来週のアルテミスSで師弟愛を強め、クラブ関係者からの評価も更に高めるきっかけとできるか注目したい。
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