
藤田伸二氏、“ドン詰まり”福永祐一にダメだし!? 「上手く捌けば突き抜けたはず」
20日、阪神競馬場で行われたマイルCS(G1)は、6番人気のセリフォスが優勝。前走・富士S(G2)に続く連勝で、うれしいG1初制覇となった。
1.1/4馬身差の2着には8番人気ダノンザキッドが入り、馬連は1万1870円の高配当。3着には2番人気のソダシが粘り込み、三連単も14万2650円をつける波乱の結果となった。
ゴール前で最も熱くなったのが3着争いだ。ソダシから9着ピースオブエイトまでの7頭が0秒2差以内という大激戦だったが、“まとも”なら6着ジャスティンカフェ(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎)の“2着”は十分あったのではないか。
重賞未勝利ながら、前走・毎日王冠(G2)の2着が評価され、7番人気に支持されたジャスティンカフェ。3度目のコンビを組んだ福永祐一騎手は、いつも通り後方に控え、末脚勝負に懸けた。
道中は後方3番手のインを追走。「4コーナーの手応えも良く、突き抜けられるかという感じでした」と、レース後に福永騎手がコメントしたように、あとは直線で前が開けばという状況だった。
直線でまさかの“ドン詰まり”に……
ところが、残り300m付近で前にいる2頭の間に生じた1頭分のスペースを突こうとするも、その瞬間に前の馬がふらついてしまい、進路がなくなってしまった。
「抜け出そうというタイミングで前の馬がふらついて、勢いをそがれてしまい、もったいない競馬になってしまいました。交わすタイミングだけ進路が無くて、とてもアンラッキーでした」
福永騎手が勝敗を決した場面を振り返った通り、まさにアクセルを踏もうとしたタイミングでブレーキをかけざるを得なくなったのは不運としか言いようがない。残り150mあたりでようやく狭い馬群を割って前にスペースができたが、時すでに遅し。再び加速したものの、外から伸びてきた各馬の勢いには及ばなかった。
「福永騎手としては、内目の枠順だったこと、そしてこの日の馬場がやや内有利だったこともあって、4角で外に持ち出すことはしませんでした。結果的に一か八かの賭けには負けましたが、位置取り的にも、この判断は間違いではなかったと思います」(競馬誌ライター)
当然100%の力を引き出せなかった福永騎手は悔しい思いをしているだろう。しかし、ジャスティンカフェを本命にしていたある人物も、レース後に悔しい胸の内をツイートしていた。
それが元騎手の藤田伸二氏だ。
藤田氏はレース後、自身のTwitterを更新。「俺の本命! ジャスティン…」とジャスティンカフェが本命だったことを明かすと、「祐一… 上手く捌けば突き抜けたはずだ……無念過ぎる」と、不完全燃焼に終わった一戦を振り返っていた。
ジャスティンカフェにとって初となるG1の大舞台は悔しい結果となったが、まだ4歳でこれからの馬。「能力はあるので、G1でもやれると思います」という福永騎手の言葉からも、近い将来、この借りを返してくれるはずだ。
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