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【香港スプリント展望】池添謙一「無念」メイケイエール代役は世界No.1騎手!

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【香港スプリント展望】池添謙一「無念」メイケイエール代役は世界No.1騎手!の画像1
ナランフレグ 撮影:Ruriko.I

 11日、香港のシャティン競馬場で開催される香港国際競走。4つあるG1のうち、最も短い1200mの距離で争われるのが香港スプリント(G1)だ。今年は昨年よりも1頭多い、4頭の日本馬が出走を予定している。

 4頭の中でまず取り上げたいのが、今年の国内春秋スプリントG1を制した2頭である。

 8番人気で高松宮記念(G1)を制し、春のスプリント王に輝いたナランフレグ(牡6歳、美浦・宗像義忠厩舎)。重賞初勝利がなんとG1という快挙だった。

 高松宮記念の当日は内が伸びる馬場を最大限に生かした競馬で、フロック視する声も確かにあった。しかし、前走のスプリンターズS(G1)で3着に好走。周囲の雑音を見事にかき消している。

 スプリント戦におけるナランフレグの末脚はまさに堅実で、直線は必ずと言っていいほど上位争いに顔を出す。また、21年6月のTVh賞(OP)以降、芝1200mに限れば8戦連続で1分8秒0から1分8秒5の間で走破している。

 これはここ数年の香港スプリントの勝ちタイムとも一致しており、前崩れの展開になれば優勝も夢ではないだろう。

 スプリンターズSでナランフレグを下して、秋のスプリント王に輝いたのはジャンダルム(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 3歳春はクラシック路線、3歳秋以降はマイル路線を歩んでいたが、6歳になってスプリント路線に矛先を向けてきた。

 今年3月のオーシャンS(G3)で4年4か月ぶりの重賞勝利を遂げると、続く高松宮記念と北九州記念(G3)はどちらも2桁着順に大敗。スプリンターズSは8番人気まで評価を落としていたが得意の中山コースで見事に下馬評を覆した。

 イン前有利の馬場で2番枠からすんなり先行できたのも大きかったが、母の後押しもあったかもしれない。

 ジャンダルムの母ビリーヴはスプリンターズSと高松宮記念を勝利した快速牝馬だった。ただし、4歳秋にスプリンターズSを制し、臨んだ香港スプリントでは12着に大敗。20年の時を経て、その息子が母のリベンジを果たす絶好のチャンスを得た。

【香港スプリント展望】池添謙一「無念」メイケイエール代役は世界No.1騎手!の画像2
メイケイエール 撮影:Ruriko.I

 G1勝利こそないが、現役馬では最多となるJRA重賞6勝のメイケイエール(牝4歳、栗東・武英智厩舎)も虎視眈々と戴冠を狙う。

 前走のスプリンターズSでは、G2を2連勝中の勢いも買われて1番人気に支持された。ところが道中好位の4番手を進むも、いつもの手応えがなく直線で失速。勝ち馬から0秒9差の14着に惨敗している。

 敗因として挙がったのが久々の右回りと、レコード勝ちしたセントウルS(G2)から中2週のローテーションの2つ。シャティン競馬場では前走に続き右回りコースとなるが、2か月ぶりとなるレース間隔はプラスに出るか。

 右回り以上に大きな不安要素となり得るのが、じゃじゃ馬メイケイエールを見事に再生させた池添謙一騎手の乗り替わりだ。先日の阪神競馬で入線後に落馬し、骨折が判明。代打はJ.マクドナルド騎手が務める。

 もちろんテン乗りだけに不安が先行するが、マクドナルド騎手は先日2022年のロンジンワールドベストジョッキーに輝いたばかり。メイケイエールの気性難もかなり解消されてきているのは間違いなく、豪州の名手は急遽の代打起用に応えることができるか。

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レシステンシア 撮影:Ruriko.I

 日本馬4頭目は、唯一海外遠征を経験しているレシステンシア(牝5歳、栗東・松下武士厩舎)だ。

 昨年の香港スプリントはピクシーナイトに次ぐ2番人気で出走。前々でレースを運び、2着に入った。ただそのレースは4コーナーで多重落馬事故が発生し、ピクシーナイトなど4頭が競走中止。ダノンスマッシュら数頭が大きな不利を受けたレースでもあった。

 今年はここまで3戦を消化。高松宮記念は1番人気を裏切り6着、ヴィクトリアマイル(G1)は6番人気で3着と盛り返したが、安田記念(G1)では11着とやや不安定な戦いぶりが続いている。

 ただ、これまで良馬場で行われた1200m戦に限定すれば通算「1-2-0-0」。スピードを生かせる馬場なら勝機は生まれてきそうだ。

 地元香港勢に目を移すと、G1を3勝している実績馬のウェリントン(セ6歳、香港・R.ギブソン厩舎)が筆頭格。ただし、「11-1-0-6」という戦績が示す通り、負ける時はあっさりもあり得る。

 前走のジョッキークラブスプリント(G2)は6着に敗れたが、勝ち馬とは2.1/4馬身差で着順ほど負けていない。普通に走れば最有力候補の1頭といえるだろう。

 ラッキースワイニーズ(セ4歳、香港・K.マン厩舎)は、ウェリントンとは対照的に10戦して「7-2-1-0」の安定感を誇る。

 2走前のプレミアボウル(G2)は、重賞初出走で2着。そして前走ジョッキークラブスプリントで重賞初勝利を挙げた。勝ちタイムの1分7秒55はレース史上1位で、勢いならこの馬か。

 ラッキーパッチ(セ6歳、香港・P.ング厩舎)は、G2を2連勝して臨んだ昨年の当レースで3番人気に推されるも多重落馬事故に巻き込まれて無念の競走中止。その後は不振に陥っていたが、前走ジョッキークラブスプリントで2着に好走し、復調気配を見せている。

 スカイフィールド(セ6歳、香港・C.ファウンズ厩舎)は、9番人気の低評価を覆して昨年の香港スプリントを制覇したが、その後は8戦未勝利。フロックだった感は否めないが、リピーターの活躍が目立つレースでもあり、軽視は禁物だろう。

 日本馬4頭を含めて、どの馬にもチャンスがありそうな今年の香港スプリント。発走は15時40分を予定している。

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