「両雄並び立たず」の天皇賞・春(G1)は武豊の大楽勝、伝説のブライアンVSトップガンも本番で笑ったのは横山典弘、「信じたいものを信じた」ファンが招いた波乱の歴史
22日、3年前の秋の開催を最後に始まった改修工事を終え、902日ぶりのグランドオープンを華々しく飾った京都競馬場。その愛称も“センテニアル・パーク京都競馬場”として生まれ変わった。センテニアルとは「100年の、100周年の」という意味であり、淀に競馬場が開設されてから2025年で100周年を迎えることを意識したという。
そして、リニューアルされた京都競馬場で行われる記念すべき最初のG1が、淀の芝3200mを舞台に最強ステイヤーの座を争う天皇賞・春(G1)である。
日経賞(G2)で8馬身差の圧勝を飾った昨年の覇者タイトルホルダー、C.ルメール騎手とのコンビで阪神大賞典(G2)を完勝したジャスティンパレスの対決は、世代を超えた最強ステイヤー決定戦という意味でも興味深い。
『勝利に最も近い位置にいる馬』と問われれば、前哨戦を危なげなく勝利したこの2頭をあげる競馬ファンは少なくないはずだ。
しかし、反攻を誓う伏兵陣もなかなかの好メンバーが顔を揃えた。前哨戦で不覚を取ったとはいえ、昨年のリーディングジョッキー川田将雅騎手が虎視眈々と反撃を狙うボルドグフーシュ、昨年の菊花賞馬アスクビクターモア、新たにD.レーン騎手を鞍上に迎えるシルヴァーソニック、天皇賞・春で2年連続2着に入ったディープボンドなども一発を狙って爪を研いでいる。
ただ、前哨戦で好走した「2強」の実力を、本番でもそのまま信用していいのかとなると話は別だ。近年では2017年のキタサンブラックVSサトノダイヤモンド、古くは92年のメジロマックイーンVSトウカイテイオー、96年のナリタブライアンVSマヤノトップガンが両雄並び立たずという結果だった。
いずれもライバル2頭の馬連のオッズが、1.5倍や2.0倍になるほどの圧倒的支持を集めたにもかかわらず、一方は馬券にも絡めないほどの惨敗を喫し、「2強」といわれた両方が揃って敗れる大波乱に終わった歴史もある。
その一方、結果的に脆くも崩れ去った「2強断然ムード」を過度に煽ったマスコミにも責任の一端があることも事実だ。何しろ一般のファンが手にする情報は、TVや新聞で報じられているものが大半であり、こうした何度も情報を目にすることで無意識に世論が形成されていく。
だが波乱に終わると、一見堅いと思えたレースもマスコミが報じる情報に踊らされ、同調圧力のようなものに流されてしまっていた現実に気付かされるケースも多い。そのときは「まさかの大波乱」に感じたとしても、後から冷静に振り返れば「なぜよく考えずに信じてしまったのだろう」と後悔した覚えはないだろうか。
それはつまり、メディアが流す耳触りのいい上っ面の情報ばかりに耳を傾けていたからに他ならない。社会心理学的に「人は信じたいものを信じる」と言われているように、明確な根拠を持たないまま、物事を俯瞰的に考えられなかったことを意味する。
そもそも「頼みにしている情報源がアテにならない」のでは、それらを基に予想しているファンに冷静な判断をしろというのが無理な話なのだ。「槍と盾を手にして戦場へ赴いたつもりが、よく見るとホウキとチリ取りだった」なんてことになっては目も当てられない。
これに対し、正確無比な情報を武器に快進撃を続けているのが、今年で創業26周年を迎えた『競馬セブン』だ。なぜそのようなことが実現可能なのかというと、それは彼らが競馬情報の専門家であり、元競馬関係者だからである。
彼らの武器は、出走馬のオーナーを意識した関係者のリップサービスや、担当している厩舎に対する競馬記者の忖度を一切含まない現場に直結した情報だ。
その顔触れも元JRA競馬学校の教官、現役トラックマン、元JRA調教師、元大手生産牧場長など、レジェンド級の腕利きが徹底した情報収集を行っているため、表に出回らない内部情報の入手すら、彼らにとっては造作もない。春G1も大阪杯、桜花賞をはじめ、世紀の大混戦といわれた皐月賞も仕留めた好調ぶりの理由を伺った。
「この春は特に我々の情報力がモノを言った的中でした。枠順や当日の馬場状態や傾向は既に関係者から入手しており、後は注目していた馬が実力を発揮さえしてくれれば、問題ないところまで把握していました。
ジャックドールで逃げた武豊騎手だけでなく、リバティアイランドの川田騎手やソールオリエンスの横山武史騎手が、内枠を引きながらも後方から外を回したことに驚いた方も多いと思いますが、彼らのパートナーに対する評価の高さと陣営の感触が分かっていれば、こちらとしては想定内の作戦でした。
『レースが終わってから、そうだったのかと納得』するのではなく、事前に内部情報で各陣営の勝負度合いや自信度を確認できていたからこそ、ゴーサインを出せた訳です」(競馬セブン関係者)
勿論、天皇賞・春でのG1連勝に自信を隠さなかった『競馬セブン』だが、前哨戦の結果だけでなく、出走各馬の陣営の本音に注目することが必要だと教えてくれた。
「例えば、日経賞を1番人気で大敗したアスクワイルドモアは、これまでのキャリアで稍重までの経験しかなく、飛びの綺麗な走りをするタイプでした。こちらについては、陣営も戦前から渋った馬場への不安を口にしていましたし、スタートで出遅れたことや、平常心を欠いたことも大きな敗因でしょう。田村康仁調教師が『本番じゃなくてよかった』と漏らしていましたが、まったく実力を発揮できずに終わっただけに、しっかりと修正してくるはずです。
また、阪神大賞典にしても前半で1ハロン13秒台のラップが何度も出ていながら、ラストの5ハロンはすべて11秒台の激流だったことも注意したいですね。各馬が本気で走っていたのは終盤のみで、実質中距離戦の瞬発力勝負といえる内容でした。生粋のステイヤーであるディープボンドに騎乗した和田竜二騎手がレース後に『上がりが速過ぎて持ち味を生かせなかっただけで、止まっているわけではない』と振り返るコメントを残していたことも覚えておく必要があるでしょう」(同関係者)
なるほど、これらはあくまでトライアルの結果という訳で、敗れた陣営も同じ轍を踏まないためにも必ず何かしらの対策を練ってくることは間違いない。少頭数で行われることの多い前哨戦から頭数も増える本番だけに、より一層情報の精査が求められるということか。
先述した92年にしても、長距離戦で圧倒的な実績を持っていたメジロマックイーンに対し、トウカイテイオーの追い切りに跨った岡部幸雄元騎手が「地の果てまでも駆けてしまいそう」と述べれば、武豊騎手も「あちらが地の果てなら、マックイーンは天にまで昇りますよ」とマスコミの報道も過熱。芝3000m以上の距離が未経験だったトウカイテイオーをファンが1番人気に支持した結果、距離不安を露呈して5着に敗れた。
また、伝説のレースとして名高い阪神大賞典では、3着馬を9馬身置き去りにしたナリタブライアンとマヤノトップガンが死闘を演じ、本番の天皇賞・春でも2頭による一騎打ちムードとなったが、勝利を挙げたのは横山典弘騎手が騎乗した3番人気のサクラローレルだった。同馬の後の活躍を考えれば、そこまで驚くことではないかもしれないが、直線でいつもの伸びを欠いた2頭に、目一杯激走した前走の見えない疲れがなかったのかとなると、そうとは言い切れない。実際、翌年の天皇賞・春ではマヤノトップガンがサクラローレルを下してリベンジに成功している。
天皇賞・春連覇に成功した17年のキタサンブラックは、大本命に推された次走の宝塚記念(G1)で9着に惨敗したが、芝3200mの長距離戦をレコードで激走した後だった。こういった過去の事例を見ても、マスコミの情報を鵜呑みにしている間は、到底勝ち組になれないことに気付かされる。
だからこそ、「競馬情報のプロと素人に決定的な差」が生まれているということなのだろう。
「今年の天皇賞・春についても、万全の態勢で臨める準備はもう整っています。現場に直結した我々の情報網を駆使すれば、本当に信頼できる馬を見つけることは、決して難しくありません。春競馬で思うような結果の出なかった方も、この機会にぜひ一般の競馬ファンやマスコミ、競馬記者では入手不可能な内部関係者情報を体験していただければと考えています」(同関係者)
その言葉の通り、『競馬セブン』では今週末の天皇賞・春に向け、プロが厳選した勝負馬券の買い目、馬連3点を特別に無料で公開するという。
当然ながらこの中には、現場に直結した内部情報も含まれているため、人気の盲点となりそうな穴馬もピックアップしているとのこと。ほかにも『関係者の本音』『社台グループの関連馬』『馬主絡みのこぼれ話』『東西トレセン好調教馬』など、馬券予想に役立つ重賞情報が盛り沢山だ。それらも無料で見られるのだから、このチャンスを逃す手はないだろう。
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※本稿はPR記事です。
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