GJ > 競馬ニュース > ターフ沸かせた元名手2人が共倒れ…
NEW

JRA「合計5177勝」ターフ沸かせた元名手2人が共倒れ…調教師として「静と動」が正反対?安田記念でぶち当たったG1の壁

【この記事のキーワード】, ,
東京競馬場 撮影:Ruriko.I
東京競馬場 撮影:Ruriko.I

 香港最強馬ロマンチックウォリアーの快勝で幕を閉じた今年の安田記念(G1)。戦前は大雨の予報もあって、どの馬が勝ってもおかしくない混戦ムードが漂っていた。ところが、終わってみれば5番人気以内の馬が掲示板を独占。強い馬がその実力を如何なく発揮したレースだったといえる。

 そんな安田記念で穴人気していた馬も含めた伏兵陣はそろって惨敗。大荒れを期待した穴党ファンとすれば、肩透かしの一戦となったかもしれない。

福永祐一厩舎のダノンスコーピオンは15着…

伏兵の1頭として注目されていたダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I
伏兵の1頭として注目されていたダノンスコーピオン 撮影:Ruriko.I

 伏兵の1頭として注目されていたのがダノンスコーピオン(牡5歳、栗東・福永祐一厩舎)だ。

 3歳春にNHKマイルC(G1)を制したスピード馬だが、その後は連戦連敗。3歳秋の富士S(G2)で3着に入ったのを最後に掲示板はおろか、二桁着順が“指定席”の状態が続いていた。

 しかし、安田隆行元調教師の引退に伴って、3月に福永厩舎へ転厩。久々の京王杯スプリングC(G2)でいきなり4着に好走。レース後は中2週となるタイトなローテーションを見据えて、福永師はダノンスコーピオンの美浦滞在を選択。最終追いには師自らが美浦に駆け付ける秘策を施した。

 ダノンスコーピオンに跨った福永師は「いいフォームで最後まで走ってきた」と納得のコメントを残すとともに「1度使われたことと滞在効果が、どちらもいい方向に作用している」と手応えを感じていた様子。NHKマイルCと同じ大外18番枠に入ったこともあり、復活を期待する声も少なくなかったが、結果は11番人気で15着。開業から3カ月でのスピードG1制覇とはならなかった。

 そんな福永師と騎手時代にしのぎを削ったもう一人の“元名手”も管理馬を安田記念に出走させていた。それが蛯名正義調教師である。

蛯名正義厩舎のレッドモンレーヴも二桁着順…

 送り出したのは京王杯SCで2年連続連対を果たしたレッドモンレーヴ(牡5歳、美浦・蛯名正義厩舎)。安田記念の最終追い切りを見届けた蛯名師は「乗った人も、言うところがないということだったので、非常に順調に来ています」と満足の表情を浮かべていた。昨年6着に敗れた舞台でリベンジを期したが、結果は10番人気で11着。道中は最後方を進んだが、自慢の末脚は不発に終わった。

「開業1年目と3年目のフレッシュなトレーナー2人には注目していました。どちらも送り込んだのが伏兵馬でしたが、十分好走は可能だと思っていましたよ。今回は残念な結果に終わりましたが、2人にとって得難い経験になったのではないでしょうか。

現役(騎手)時代は大きなアクションで馬を動かす蛯名師に対し、福永師は道中いかに馬に負担をかけないかを念頭に置いた両極端な騎乗スタイルでした。ただ、調教師としては『静の蛯名、動の福永』という逆のイメージもあります。蛯名師はかつてテイエムサウスダンの追い切りに自ら跨った際に『クリストフ(ルメール)が乗ってくれないから』と冗談半分でこぼすなど、めったに追い切りに騎乗することはないですからね」(競馬誌ライター)

 騎手として合計5177勝を挙げた2人だが、調教師としてはまだ合計41勝という“駆け出し”だ。今回はG1の高い壁に阻まれた形だが、近い将来この悔しさを晴らしてくれるだろう。2人のホースマン人生“第2章”はまだ序章を迎えたところだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

JRA「合計5177勝」ターフ沸かせた元名手2人が共倒れ…調教師として「静と動」が正反対?安田記念でぶち当たったG1の壁のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  2. 岩田望来「素行不良」で追放されても重賞4勝目ゲット! 減量トラブルや夜遊び発覚した「問題児」が干されなかったワケ
  3. 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
  4. 横山典弘、和生、武史は「計14連敗」の鳴かず飛ばず、横山対決で分かれた明暗…「3戦無敗」の若手が川田将雅を上回る快記録
  5. JRA 関東リーディングのトップ5で「一家独占」が発生!? 同姓ゆえ起こったファンの思わぬ「勘違い」とは
  6. JRA史上最強マイラー・タイキシャトル種牡馬引退……次代は手薄もその伝説は色あせず
  7. 日本競馬が揺れた現役騎手による「禁止薬物」事件から8年。坂井瑠星、横山武史ら「5年連続」トップジョッキーを輩出…JRA「新ルール」が呼び込んだ若手黄金期【この日、何の日】2月12日編
  8. JRA四位洋文「調教師合格」武豊も祝福……「シイタケ馬券」やウオッカ伝説など功績多々
  9. 「宝塚記念で2億円ゲット」ミラクルおじさんは本当に存在したのか? オーナー反対も調教師が自分で出資して菊花賞挑戦…怪奇満ちるヒシミラクル伝説【競馬クロニクル 第13回】
  10. JRA西村淳也活躍は「今年まで」? 関係者や記者評判最悪、ノーザンはあくまで「減量目当て」抜擢で……