GJ > 競馬ニュース > 出走10頭がクビ…「春のリストラ祭り」で大騒ぎ!? 蛯名正義調教師の重賞初制覇の傍らで「珍現象」が話題
NEW

出走10頭が”クビ”…「春のリストラ祭り」で大騒ぎ!? 蛯名正義調教師の重賞初制覇の傍らで「珍現象」が話題

出走10頭が”クビ”…「春のリストラ祭り」で大騒ぎ!? 蛯名正義調教師の重賞初制覇の傍らで「珍現象」が話題の画像1
横山和生騎手 撮影:Ruriko.I

 13日、安田記念(G1)の王道トライアル・京王杯スプリングC(G2)は、2番人気のレッドモンレーヴ(牡4歳、美浦・蛯名正義厩舎)が勝利。祖母にエアグルーヴ、近親にドゥラメンテなどが名を連ねる良血馬が、春のマイル王決定戦に大きく名乗りを上げた。

「先輩としてお世話になってきたので、恩返しできて嬉しいです」

 レース後、鞍上の横山和生騎手がそう声を弾ませたように、レッドモンレーヴを管理する蛯名正調教師は、これが調教師としての重賞初制覇。騎手時代に2勝している相性のいいレースで、待望の厩舎初タイトルを手にした。

「蛯名正調教師としても、師匠の藤沢和雄元調教師に感謝しているでしょうね。というのも、このレッドモンレーヴは、もともと藤沢和厩舎にいた馬。昨年、2月一杯で引退されたことで、新規開業となった蛯名正厩舎に転厩した経緯があります。

それだけでなく、本馬が昨年10月に勝利したレジェンドトレーナーC(2勝クラス)は、藤沢和元調教師の顕彰者選定記念として行われたレース。蛯名正調教師も『上手くいきすぎ』と喜んでいました。京王杯SCといえば、藤沢和元調教師も得意(歴代最多の通算8勝)にしていたレース。そういった意味でも、何かと縁のある馬だと思います」(競馬記者)

「先生(藤沢和元調教師)から引き継いだ馬なので。感慨深いというか、それも縁というか」とは蛯名正調教師の言葉だ。なんともドラマチックな結果に終わった今年の京王杯SC。騎手時代は武豊騎手の同期であり、良きライバルとしてファンの多かった師の“重賞初制覇”だっただけに、レース後にはSNSなどで「蛯名正義」「蛯名厩舎」がトレンド入り。多くの祝福の声が寄せられている。

重賞初制覇の傍らで「珍現象」が話題

「これは余談ですが、今年の京王杯SCは3着ダディーズビビッドから12着トゥラヴェスーラまでの10頭が、すべて『クビ差』という非常に珍しい結果になりました。周りの関係者の人たちも『記憶にない』と驚いていましたね。

ちなみに3着から12着までは、わずか0.4秒差。11着に大敗した1番人気ダノンスコーピオンを始め、この馬たちは着順ほど負けているわけではないので、次走で美味しい馬券になってくれるかもしれません」(同)

 この結果には、ネット上の競馬ファンもSNSなどで「くびくびくびくびくび…」「クビ差が過ぎる!」「これだけ並ぶとなんか美しい」「すごい結果だな」など大騒ぎ。競馬ラボの公式Twitterも『なんと10連発。珍しいレースとなりました』と取り上げている。

 その一方でこの日、ゴールデンウィーク明けになって退職代行サービスへの問い合わせが急増しているという記事(『ITmediaビジネス ONLiNE』に掲載)が話題になったこともあってか、一部のファンからは「全員クビ!」「春のリストラ祭り!」といったゴールデンウィーク明けを意識したであろう書き込みもあった。

 会社をクビになっての再起は難しいが、競馬の「クビ差」は次回巻き返すチャンス十分。1番人気ダノンスコーピオン(11着)、3番人気ゾンニッヒ(6着)ら今回、惜しくも接戦で敗れてしまった馬たちの“再起”に注目だ。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

出走10頭が”クビ”…「春のリストラ祭り」で大騒ぎ!? 蛯名正義調教師の重賞初制覇の傍らで「珍現象」が話題のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. JRA武豊は何故AJCC(G2)でスペシャルウィークに騎乗しなかったのか。明かされた当時の「事情」と、幻の天皇賞馬“ナリタサンデー”とは
  8. 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター
  9. JRA「超異例」デビュー半年前に“去勢”した珍名馬が「144戦0勝」舞台でメイクデビュー、3冠馬オルフェーヴル撃破“名セン馬”の再来はあるか!?
  10. JRA「どう見ても格が違う。武豊さまに任せました」西山茂行オーナーの“いじり”は愛と配慮あってこそ!? あのベテラン騎手の発奮に期待!