武豊と若手騎手の間で「熾烈」なリーディング争い勃発!? 昨年は2年目若武者が大ブレイク…函館競馬「後半戦」も激アツ
宝塚記念(G1)も終了し、中央競馬は夏競馬のシーズンに突入する。8日からスタートしている今年の函館開催も、今週末から後半戦を迎える。
開幕から3週間を終えたところでリーディングに目を向けると、6勝2着4回の成績で騎手部門のトップに君臨しているのが武豊騎手だ。
武豊騎手は今年の函館競馬の開幕戦となった8日の1Rを、ナムラローズマリーとのコンビで逃げ切り快勝。15日は6鞍に騎乗して3勝の固め打ちを決めると、2着も3回でパーフェクト連対を果たしたことは記憶に新しい。
先週土曜も複数勝利をマーク。日曜はドウデュースに騎乗するため京都競馬に参戦していたにもかかわらず、リーディングをキープしているあたりは流石レジェンドといったところか。
トップの武豊騎手を追う若手ジョッキーたち
とはいえ、数字だけ見るとトップの座が決して安泰であるともいえない。なぜなら2位の高杉吏麒騎手も同じく6勝タイ。鮫島克駿騎手、永野猛蔵騎手、横山武史騎手、角田大河騎手などの20代若手ジョッキーたちも5勝で続いているからである。
ちなみに武豊騎手は来月7日、小倉のプロキオンS(G3)でヤマニンウルスに騎乗予定のため、再び函館を不在となる。その間に函館で躍進を遂げる若手騎手たちにリーディングの座を脅かされる可能性もあるかもしれない。
「若手騎手にとって夏の函館開催は、関係者に腕をアピールする絶好の舞台。昨年はデビュー2年目だった佐々木大輔騎手が武豊騎手らを退けて開催リーディングを獲得すると、最終的に68勝を挙げて関東4位とブレイクを果たしたことは周知の通り。今年もルーキーの高杉騎手や永野騎手など次世代のスター候補たちが虎視眈々とトップの座を狙っていることでしょう。
ただ現在首位の武豊騎手は、C.ルメール騎手が休養に入っていることが大きなアドバンテージとなりそう。というもの両者は同じエージェントが担当しているため、ルメール騎手が騎乗を予定していた有力馬たちが武豊騎手の元に集まってくることが考えられるんですよ。
レジェンドがこのままトップをキープするのか、若手が逆転するのか、後半戦の見どころとなりそうです」(競馬記者)
その武豊騎手は今週末の函館で計13鞍に騎乗予定。巴賞(OP)に出走するデビットバローズや、前走2勝クラスを快勝したレッドアヴァンティなど有力馬がズラリ。固め打ちが十分に狙えそうなラインナップだ。
今年で55歳となったレジェンド武豊騎手が、自身の半分以下の年齢となる若手騎手たちの前に高い壁となって立ちはだかるのか。残り3週間となった今年の函館競馬を存分に楽しみたい。
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