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武豊に替わって21歳4年目が大ブレイク! 2日続いた函館「タケ」祭り、1日4勝の永野猛蔵が開催リーディング争いに名乗り
![永野猛蔵騎手](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230604_naganotakezou_231.jpeg)
函館「タケ祭り」2日目の主役に躍り出たのは
先週15日、函館で騎乗した武豊騎手の3勝2着3回でパーフェクト連対が話題になったが、翌日16日の函館も「タケ祭り」だった。
ただし主役は武豊騎手ではなく、4年目21歳の永野“猛”蔵騎手だ。
モズマサニャンが13着に敗れたことで、武豊騎手の連続連対記録が6でストップした函館2Rの3歳未勝利戦。入れ替わるように勝利を上げたのが、10番人気のヘキルリで逃げ切った永野騎手だった。
芝1200mのレースで好スタートを決めたモズマサニャンと武豊騎手だったが、内から激しく抵抗しハナにたったのがヘキルリと永野騎手だった。結局、ヘキルリにハナを譲って2番手を追走したモズマサニャンだったが、勝負どころでズルズルと後退。
一方、自分の形に持ち込むことができたヘキルリは、2着アムールリーベらの猛追を受けたものの半馬身凌ぎ切ってのゴール。三連単47万馬券の主役となり「(馬が)気分良く行けたのが勝因です」と語った永野騎手は、これで波に乗った。
続く3Rの3歳未勝利戦で騎乗したバッファローライズでも、永野騎手に迷いはなかった。
勢いよくスタートから飛び出すと押して押してハナへ。走破タイムは同じ函館ダート1000mで逃げて4着に敗れた前走より0.1秒速いだけだったが「行くと(フォームが)バラバラになるイメージだったので、単騎でしっかりとタメを利かせながら」と技ありの競馬。終わってみれば、2馬身半差の楽勝だった。
若武者の勢いは止まらない。5Rの新馬戦でこの日唯一の1番人気騎乗だったニシノラヴァンダをしっかり勝たせると、極めつけはメイン11R・UHB杯(3勝クラス、芝1200m)だ。
10番人気のマメコに騎乗した永野騎手は、またも好スタートを決めると「内から主張する馬がいたので」と、無理せず2番手からの競馬。前半3ハロン33.6秒は決して楽なぺ-スではなかったが、「手前を替えてもうひと踏ん張りしてくれた」と最後の直線では粘り粘って半馬身差の勝利。三連単はこちらも15万馬券の高配当になった。
勝率15.6%、3着以内率34.4%はトップジョッキー並み
「1日4勝は自身最高記録。今年はこの日までで11勝と少し苦戦している印象でしたが、この固め打ちで一気に流れが変わりそうです。函館はキャリア初参戦だった永野騎手ですが、ここまで(17日現在)勝率15.6%、3着以内率34.4%はトップジョッキー並みの成績。現時点の5勝は開催リーディングも十分に狙える好成績です」(競馬記者)
「この夏で達成したい」と目標に掲げる通算100勝に、あと2勝と迫った永野騎手。4年目ながら初々しい坊主頭のままだが、目標を達成するまではあえて短髪を貫くそうだ。
近年の函館開催は、横山武史騎手や佐々木大輔騎手などがリーディングを獲得して全国にその名を馳せるなど、若手騎手の登竜門になっている。今年は4年目の“タケ”が大きな飛躍を遂げるかもしれない。
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