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快進撃続く若手に「横山武史の再来」の声!? C.ルメールすらリーディングを後押し、関係者が「ブレイク必至」と認めた逸材が急成長

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佐々木大輔騎手 撮影:Ruriko.I

 北の大地で佐々木大輔騎手(19歳、美浦・菊川正達厩舎)の快進撃が続いている。

 佐々木騎手は今村聖奈騎手や角田大河騎手で知られるデビュー2年目の世代。昨年は華々しい活躍を見せた2人に水を開けられたが、頭角を現した今年は世代リーディングの奪取に成功した。

 6月10日の開幕から函館を拠点にして勝ち星を量産。6勝を挙げた先週末は、土曜函館で自身初となる1日4勝を荒稼ぎした。トータルでも14勝に到達し、武豊騎手や横山武史騎手のいる函館リーディングに躍り出たのだから驚きである。

 絶好調が続いているとはいえ、単純に馬質で恵まれたという訳でもない。佐々木騎手の手腕や人柄を評価する関係者も多く、そういった期待に本人がしっかりと応えたからこその成果だろう。

「横山武騎手が早い時期にブレイクした時と同じ雰囲気を感じます。現在函館リーディング2位の藤岡佑介騎手や3位の横山武騎手は、乗鞍の数よりも馬質重視の傾向がありますしね。C.ルメール騎手が毎年恒例のバカンスから復帰すると、彼に有力馬が集まりますから、追い上げるのは難しいでしょう。

関係者の中でも“短距離ほど減量騎手が有利”というのは認知されているので、短距離戦などでは、むしろ横山武騎手らよりも先に声が掛かっているようです。この調子でいけば函館リーディング獲得も十分ありそうですね」(競馬記者)

 記者の話によると、この先の札幌でも水面下で早くも「佐々木争奪戦」が始まっているという。

 年明け頃から「佐々木騎手は乗れる」という評価が浸透しつつあり、一部の関係者から次のブレイク候補と評価されていたらしいのだが、エージェントにまつわる話にも佐々木騎手の人柄が伝わるエピソードも教えてもらった。

「以前は体の空いているレースに騎乗するケースが多かったのですが、関西の厩舎からも声が掛かるようになりました。結果を残し始めると、それに伴って今後は騎乗馬の質も変わってきます。実はこれまで何度か他のエージェントから営業をされたようです。ただ現在担当している町田周平氏とは良好な関係を築いており、恩も感じているのでそういった誘いも断っていたそうです。

そういった彼の芯の強さも現在の成績に繋がっていると思います。同期が夜遊びやスマートフォンの不適切使用で評価を下げる一方で、黙々と競馬に集中していました。とはいえ決して周りの同期や先輩たちと関わらない訳ではなく、適度な距離感を保って上手に付き合っています。

最近の活躍でテレビや雑誌の取材が殺到しているそうですが、性格的にもそういった取材などは苦手のようですし、プライベートな時間や競馬に費やす時間がなくなると困るそうです」(同)

 関係者の話でも技術的な評価は高く、勢いだけで勝っている訳でもなさそう。ポジショニングの良さ、馬への当たりや鞍嵌まり、馬に負担をかけない乗り方など、2年目にしては相当なレベルの競馬をしていると評判だ。着実に厩舎関係者との信頼関係も構築できているので、これから減量がなくなっても間違いなく活躍するのではないか。

 目先の目標としては函館リーディングだが、佐々木騎手には春の新潟で平常心を保てず、目前で菱田裕二騎手に逆転された苦い記憶もある。

 ただ、当時の反省と経験を生かした結果が、函館の快進撃へと繋がったのだろう。関係者が横山武騎手の再来と評した逸材は、今週末の函館でも注目の存在だ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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