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戸崎圭太「仕掛け遅れ」でレーベンスティール惜敗も悲観の必要なし!? 今後大出世の可能性&菊花賞で狙えるワケ

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戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I

 2日に福島競馬場で行われたラジオNIKKEI賞(G3)は、3番人気のエルトンバローズが未勝利戦からの3連勝で初の重賞タイトルを手にした。

 同馬とのコンビで3戦3勝となった鞍上の西村淳也騎手はレース後、「もっと上を目指せる馬。これからも期待したいです」と相棒の将来性を高く評価。管理する杉山晴紀調教師も「究極的にはマイルCS(G1)などを狙えたらと思います」と、今後の大目標について語っている。

 一方、戸崎圭太騎手が騎乗した単勝1.9倍のレーベンスティール(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)は、最後の直線で仕掛けが後手に回るなど、差し届かず3着に敗れたのは周知の通りだ。

 2走ぶりに同馬とタッグを組んだ戸崎騎手は『競馬ラボ』で連載中のコラムに「しっかり結果に拘りたい、と思っています」「枠や馬場など現時点ではわからない面もありますが、結果を残したいです!」など、今回はあくまでも結果にこだわっていることを強調していた。

 しかし先述の通り3着に敗れ、レーベンスティールはデビュー5戦目にして初めて連対すら外してしまった。戸崎騎手は中団後ろとなった道中のポジションについて「結果から言えば位置を取りにいくべきだった」と悔やんでおり、またゴール前で斜行して他馬を妨害したことについては「迷惑をかける形になってしまい申し訳なかった」などと反省の弁を述べている。

 だが、見方を変えるとそこまで悲観する必要もないかもしれない。むしろ今回の惜敗は今後プラスと出る可能性もある。

今後大出世の可能性&菊花賞で狙えるワケ

 というのも、ラジオNIKKEI賞の名称で開催されるようになった2006年以降、
このレースを勝った馬で後にG1を制した馬は1頭も出ていないからだ。

 その一方、ここで2、3着に敗れた馬は、パンサラッサ、フィエールマン、ストロングリターン、ソングオブウインド、スクリーンヒーローの実に5頭が、後にG1ホースに輝くなどの大出世を果たしているのである。

 レーベンスティールも勝てなかったとはいえ、上がり2位を0秒5も上回る34秒4の末脚で上位に迫るなど、一番強い競馬をしたのは明白だった。レース後のSNSやネット掲示板などには「勝てなかったけどレーベンスティールが一番強い競馬したのは間違いない」「秋にはフィエールマンのように菊花賞(G1)で面白そう」といったコメントが多く見られた。

 また元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterに「レーベンスティールは先に繋がる内容で負けて強し。大箱なら逆転可」と、今後の巻き返しに太鼓判を押すツイートをしている。そのような背景から、負けたとはいえ評価を下げる必要はなさそうだ。

「レーベンスティールは母系にリアルシャダイの血が入っているんですよね。同種牡馬といえば菊花賞を制したライスシャワーや、同レース2着のダイワオーシュウ、イブキマイカグラ、ステージチャンプを輩出しており、母父としても菊花賞2着のフローテーションを送り出しています。

父のリアルスティールも菊花賞2着という血統背景だけに、出走できればレーベンスティールもラスト一冠で好戦が期待できるかもしれません」(競馬誌ライター)

 ただ、ラジオNIKKEI賞で賞金の上積みをし損ねたことで、秋の大舞台を目指すためには次が勝負の一戦となることに間違いない。どのジョッキーが騎乗するにせよ、今回の借りをきっちりと返したいところだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

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