
WIN5「4億超え」も飛び出した大本命の敗戦、裏切った馬に今を時めくあの種牡馬も…レーベンスティールとマッドクールの連敗は「2年3か月ぶり」の珍事?

JRAが指定する5つのレースそれぞれで1着になると思う馬を選び、5レースすべての1着馬を当てるWIN5。なお、的中者がいない場合は翌週にキャリーオーバーとなり、払戻金の最高額も「100円に対して6億円」という夢のある馬券でもある。
とはいえ、5つのレースの勝ち馬をすべて的中させるのは至難の業。「宝くじ」にも近いといわれる券種だけに、継続して購入するには“精神力や忍耐力”も求められる。
そんなWIN5だが、直近の5回は比較的堅い決着も多く、5レース目がユニコーンS(G3)だった6月18日は4万9270円、イクイノックスが断然人気に応えた宝塚記念(G1)の6月25日は9万9890円と安かったように、「100万円」の壁を超えないお手頃な配当帯が続いていた。人によっては複数回の的中を手にした果報者もいただろう。
先週末の開催にしても、4レース目のCBC賞(G3)に単勝1.8倍のマッドクール、5レース目のラジオNIKKEI賞(G3)に単勝1.9倍のレーベンスティールがスタンバイ。本命党にとってはいわゆる“銀行レース”、穴党にしても2頭のうち、どちらかでも取りこぼせば高配当を期待できるメンバー構成だったかもしれない。
しかし結果はご存知の通り、CBC賞のマッドクールは9着に敗れ、ラジオNIKKEI賞のレーベンスティールも3着に惜敗。終わってみれば大本命馬2頭がともに敗れ、この日のWIN5は「307万7600円」の高配当となった。
ラジオNIKKEI賞を制した3番人気エルトンバローズについては人気の一角を担っていたものの、CBC賞を7番人気で穴を開けたジャスパークローネの激走は、配当を大きく押し上げたはずだ。
WIN5で単勝1倍台の馬が連敗したケースは、今回が約2年3か月ぶりのこと。言われてみれば、確かに最近は人気馬の順当勝ちも目立っていたが、久々の珍事といったところだろうか。
ちなみに前回大本命馬が連敗したのは、2021年の大阪杯(G1)が行われた4月4日のWN5である。
このときは中山10R両国特別(2勝クラス)で単勝1.6倍のアオイクレアトールが3着に敗れ、阪神11R大阪杯で単勝1.8倍に支持されたコントレイルが3着に敗れていた。
ただ、それ以前は断然人気馬があっさり敗戦するケースも比較的多く見られ、多い時には17年の2月5日のように3連敗したケース(ラヴィエベール、サトノアーサー、エアスピネルが1倍台で敗戦)もあった。
今を時めく種牡馬のドゥラメンテやモーリスも実は、大本命に支持された16年の宝塚記念(G1)や札幌記念(G2)で敗戦し、その他のレースでも1倍台の馬が敗れたため、WIN5でそれぞれ471万9980円、4億2012万7890円という高配当が飛び出した。
実力拮抗のローカルで行われる競馬。久々に発生した大本命馬の連敗は、これから始まる「波乱の夏」を予感させるには、十分なインパクトを残したのではないか。
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