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桜花賞制した母譲りの「瞬発力」×欧州大種牡馬の「スタミナ」が融合!? 英国生まれ「世界的良血馬」が初勝利!

北村友一騎手 撮影:Ruriko.I
北村友一騎手 撮影:Ruriko.I

 6日、函館6Rに行われた3歳未勝利(芝2600m)は、ミスガリレオアスク(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)と北村友一騎手のコンビが優勝。同馬はデビューから3戦目で初勝利を挙げた。

 初コンビの北村友騎手は「道中ロスなく運べて、うまく直線で外に出せました」と納得の騎乗を披露できた様子。さらに「馬も強いですし、余裕のある勝ち方でした」とパートナーの走りを絶賛した。

 五分のスタートを決めたミスガリレオアスクは、中団馬群の前目を確保。1000m通過が63秒6というスローな流れでもスムーズに折り合っていた。

 残り800mを切ったあたりで各馬の鞍上の手が激しく動き一気にペースアップする中、ミスガリレオアスクは楽な手応えで直線を向いた。外に進路を取ったミスガリレオアスクは、並ぶ間もなく先行集団を交わし去り、最後は4馬身差をつけて勝利。ペースが遅かったこともあり、勝ち時計は平凡だったが、メンバーで唯一35秒台(35秒6)の末脚を繰り出した。

「頭一つ力が抜けていましたね。前走好走した馬は1番人気のダノンロッキーくらいで、決してレベルの高いメンバーではありませんでしたが、直線で見せた瞬発力は見事でした。現役時代の母の末脚を彷彿とさせました」(競馬記者)

父ガリレオ、母は桜花賞馬レッツゴードンキという良血

ミスガリレオアスクの母レッツゴードンキ
ミスガリレオアスクの母レッツゴードンキ

 ミスガリレオアスクの母は、2015年の桜花賞(G1)を制したレッツゴードンキ。岩田康誠騎手を背に逃げ切って桜の女王に輝いたが、古馬になってからは芝とダートを問わず、短距離戦で鋭い瞬発力を武器に活躍した。5歳時に京都牝馬S(G3)を勝利したほか、G1で何度も馬券に絡むなど7歳秋まで息の長い競走馬生活を送った。

 現役引退後は欧州に渡ってガリレオと交配。初年度産駒として英国で生まれたのが本馬である。

 母は桜花賞制覇後にしばらく低迷していたため、早熟扱いを受けたこともあるが、4歳夏の函館スプリントS(G3)で3着に入ったのを機に復活。結果的には晩成タイプの馬だったといえるだろう。

 また、母はマイル以下を主戦場にしていたが、娘は2600mの長丁場で真価を発揮した。そのスタミナは父ガリレオから譲り受けた資質かもしれない。

 ガリレオといえば中長距離を中心に数々の名馬を輩出した欧州の大種牡馬。日本でも少なくない産駒が走ったが、軽い芝への適性に欠け、活躍は限定的だった。

 実際に直仔は38頭がJRAでデビュー。勝ち上がりは14頭に留まり、2勝クラスを突破したのも5頭だけ。3勝クラス以上のレースでは「0-0-0-22」とサッパリで、近年はガリレオ産駒を国内で目にする機会自体が減っていた。

 ついに日本でもガリレオ産駒から大物誕生となるか。ミスガリレオアスクの次走にも注目したい。

GJ 編集部

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