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武豊も福永祐一も”既定路線”だった? 実力だけで成功できない騎手の世界は「芸能界」そのもの

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「目標にしていたタイトルが獲れてうれしいです。(現役騎手の)父と兄からは『おめでとう』と声を掛けてもらいました。今年は、昨年より多くの勝ち星を挙げて期待に応えたいです」

 年明け早々、さわやかな笑顔で飛躍を誓ったのは、若干19歳の鮫島克駿 (かつや)騎手。デビューとなった昨年、年間39勝を挙げてJRAの『最多勝利新人騎手賞』、いわば”新人王”を獲得した競馬界のホープだ。

 実は『最多勝利新人騎手賞』には、年間30勝以上などの厳しい規定がある。日本の先輩ジョッキーもさることながら、近年は世界各国からトップレベルの騎手が次々と参戦しているだけに、新人騎手が1年で30勝するのは並大抵のことではない。過去5年でも、たった2人しか成し遂げていない快挙だ。

 ただそれが、あらかじめ用意されていた”既定路線”とさえささやかれている事実をご存知だろうか。

 今や競馬界の”顔役”となっている武豊騎手、その弟となる武幸四郎騎手の父は、卓越した騎乗技術から「魔術師」と称された武邦彦氏。福永祐一騎手の父親は、かつて「天才」といわれた福永洋一氏。つまり、「ブラッドスポーツ」といわれる競馬において、いわゆる”良血”が活躍するのは、何も馬だけの話ではないということだ。

 鮫島克駿騎手の兄・良太もJRAで活躍する騎手。さらに父・鮫島克也は、地方競馬を代表する騎手で、全国の地方競馬に所属する騎手の年間最大のタイトルNRA(地方競馬全国協会)グランプリ優秀騎手賞を11回も受賞。地方通算4,000勝を超える大物は”キングシャーク”の愛称で慕われている。

「武豊、幸四郎、それに福永騎手も、過去にJRAの『最多勝利新人騎手賞』を受賞者に名を連ねています。しかし騎手というのは多少上手いだけでは、なかなか勝てません。当人の能力もさることながら、有力な馬を回してくれる厩舎、馬主の”援護”を受けられるかが重要なんです」(競馬記者)

「環境が変われば人も変わる」というが、「馬7、騎手3」といわれる競馬の場合は、特に顕著に表れるという。言い方を変えれば、経験のない騎手でも周りの協力で多くのいい馬に乗れば当然勝てるし、場数を踏んでいくうちに、いつの間にか上手くなるということのようだ。

「父が地方競馬を代表する騎手である鮫島克駿騎手は、それだけでも話題性がありますし、他の新人騎手とはバックボーンが違います。デビューイヤーとなった昨年、新人王争いをしていた同期の1人は年間93回しか乗れなかった一方で、鮫島騎手は521回。騎手としてスタートラインに立った時から、すでに大きな差があったということです」(同)

 日曜の競馬が終わるごとに電話でアドバイスを送っている父・鮫島克也騎手の”親バカ”ぶりは、まだ微笑ましい。ただ、赤の他人である”親子鷹”の大先輩・福永騎手からも、デビュー直後から熱心なアドバイスを受けているのは、さすがに恵まれすぎか。前出の競馬記者は語る。

「普通の新人騎手は、新入社員と同じで、そう簡単に先輩からアドバイスなどもらえません。ましてや福永騎手は、日本でもトップ中のトップ。また、鮫島克駿騎手が所属しているリーディング争い常連厩舎の”相当なプッシュ”もあったようですし、はっきりいってしまえば、鮫島騎手の新人王はある程度”既定路線”といえなくもないんです」(同)

 華やかな表舞台とは裏腹に、複雑に絡み合う人間模様で無数の”裏ネタ”が提供される点は、芸能界も騎手も同じのようだ。

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