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永島まなみ、菊沢一樹で「億超え」から歴代3位の急降下…「空気を読まない」WIN5がファン翻弄!?

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大波乱演出した永島まなみ騎手 撮影:Ruriko.I
大波乱演出した永島まなみ騎手 撮影:Ruriko.I

 16日が敬老の日で祝日ということもあり、土日月の3日間開催となった先週末の中央競馬。中山と中京の2場開催とはいえ、3場開催と同じく計72レースが行われ、好天に恵まれた競馬を楽しんだファンも多かったことだろう。

 日曜中京はメインレースのローズS(G2)で好相性を誇る、川田将雅騎手と中内田充正厩舎のコンビが送り出したクイーンズウォークが快勝し、月曜中山ではセントライト記念(G2)をC.ルメールが初コンビを組んだアーバンシックが優勝。それぞれラスト一冠の秋華賞(G1)と菊花賞(G1)に向けて好発進を決めている。

 ただ、こういった実力馬が結果を残した一方で、「JRAが指定する5つのレースそれぞれで1着になると思う馬を選び、5レース全ての1着馬を当てる馬券」のWIN5に翻弄されたファンは決して少なくなかったはずだ。

 変則開催の関係でWIN5も日曜と月曜の2日間で連日の発売。初日の日曜は対象1レース目の浦安特別(2勝クラス)こそ、エコロアレスが1番人気に応える堅い結果に終わったものの、2レース目の納屋橋S(3勝クラス)を永島まなみ騎手の騎乗した12番人気ペイシャフラワーが逃げ切り、平穏ムードから一変。さらに3レース目でもレインボーS(3勝クラス)で14番人気のギャラクシーナイトが激走する大波乱となった。

「億超え」から歴代3位の急降下

 ペイシャフラワーの単勝オッズ39.7倍に対し、ギャラクシーナイトのそれは、なんと160.6倍。それぞれ12番人気と14番人気の超大穴ながら、ブービー人気の後者がいかに衝撃的な結果だったのかも伝わるのではないか。

 実際、1レース目を終えて200万6291残っていた生存票は、2レース目で早くも2万7594票、3レース目で182票と激減。4レース目のローズSを2番人気クイーンズウォーク、5レース目を1番人気アウトレンジが制したが、この日の払戻しは1億768万4230円の「億超え」をマーク。最終的な的中も4票と非常に難解な結果だった。

 そして高配当の出現に一獲千金を夢見るファンが色めきだった月曜だが、こちらは拍子抜けする結末が待っていた。

 単勝1倍台の大本命が1レース、2レースを連勝しただけでなく、3レースや4レースも1番人気があっさり勝って4連勝。最後の5レース目は2番人気アーバンシックが勝って5万5919票も残っていたのだ。

 この日は「払戻率80% に5%が上乗せ」されるJRAウルトラプレミアムだったにもかかわらず、払い戻しは1万140円。しかも2018年10月8日の6050円、12年10月21日の7320円に次ぐ「歴代3位の低配当」だったのだから、3連単を当てるよりも難しいといわれるWIN5の配当にガッカリしたファンも少なくなかっただろう。

 ほぼ当たらないに等しい「億超え」の翌日に誰でも当たるような「1万円」というのもWIN5の厄介なところである。かくいう当方は1万円的中どころかガミったクチ。「もう少しこう何というか、手心というか……」空気を読んでほしかった2日間だったかもしれない。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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