GJ > 競馬ニュース > ヴァーミリアン種牡馬引退
NEW

「日本競馬史上最強馬」父系途絶えるか……エルコンドルパサーの後継・ヴァーミリアン種牡馬引退

「日本競馬史上最強馬」父系途絶えるか......エルコンドルパサーの後継・ヴァーミリアン種牡馬引退の画像1

 2007年のジャパンCダートなどG1競走9勝をあげたヴァーミリアン。10年12月に現役から退いて種牡馬入りしていたが、このたび種牡馬からの引退とノーザンファームでの乗馬転向が「イーストスタッド」のHPで発表された。

 ヴァーミリアンは伝説的名馬エルコンドルパサーを父に持つ。デビュー後4戦目のラジオたんぱ杯2歳S(G3)で重賞初制覇を達成するなど早くから才能を発揮。その年のクラシック戦線でも主役の1頭になると思われていた。だが、春のクラシック路線の前哨戦スプリングS(G2)を14着で終えると、皐月賞でも12着と惨敗。その後も芝の重賞に挑戦するも、成績を残すことはできなかった。

 そこで陣営はダートへの転向を決断。するとオープン戦のエニフS、彩の国浦和記念(G2)と2連勝を記録。翌年もダートを中心に出走して、ダイオライト記念(G2)などで勝利を飾り、07年からは破竹の勢いでフェブラリーSやジャパンカップダートなどのダートのG1競走を制し、引退までに9勝をあげるなど大活躍を見せた。

 息長くダート戦線で活躍したヴァーミリアンの引退年齢は8歳時。ラストランはジャパンカップダート(G1)だった。この年も川崎記念(G1)を制するなど活躍していたヴァーミリアンだったが、レースでは4コーナーの入り口から後退し、そのまま自己最低着順となる14着。管理していた石坂正調教師は「これまで本当によく頑張ってくれた。東京大賞典も考えたが、前走の内容などを見て引退が決まった」と引退理由を語っている。

 7年連続重賞勝利、さらにダート転向後は4年連続統一G1勝利など大記録を残したヴァーミリアン。実績もさることながら、「日本史上最強」との声もある凱旋門賞2着馬・エルコンドルパサーの血を引くことから、後継種牡馬としての期待も集めていた。

「日本競馬史上最強馬」父系途絶えるか……エルコンドルパサーの後継・ヴァーミリアン種牡馬引退のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  3. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  6. JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
  7. 高知競馬10年間で「売上10倍」の快挙! かつてハルウララ騎乗の武豊騎手が「悲惨」と憂いた競馬場が「時代の風」に乗る
  8. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  9. 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆
  10. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?