
【チューリップ賞(G3)】好メンバー集合もファンはすでに”脳死プレイ”!? 「何も考えず、単勝デムーロ」

今週は、今年の牝馬クラシックを占う意味でも重要な一戦となるチューリップ賞(G3)が5日(土)に開催されるが、重賞5連勝中のM・デムーロ騎手が1番人気確実のジュエラー(牝3歳 栗東・藤岡厩舎)に騎乗するため、ファンの間では早くも「重賞6連勝」の声が聞かれている。
今のデムーロ騎手は、先月14日の京都記念(G2)を6番人気サトノクラウンで完勝してから「重賞に乗れば勝つ」という、まさに”無双”モード。以前にも増して、神懸った勝負強さを発揮している。
それだけに競馬予想の掲示板では「単勝デムーロ。予想なんてこれで十分」「今最も確実な資産運用法はデムーロを転がし」「デムーロ様の単勝以外、当たる気しない」など、もはや馬の能力などは無視して、単に”デムーロ騎手が乗る馬”を買えばいいという空気。
チューリップ賞の予想にしても、一人の競馬ファンが「でも、ジュエラーはそこまで強くないんじゃないか」と意見しても「鞍上が強い」と返されれば二の句が継げない状況だ。
確かにジュエラーが2着した前走シンザン記念(G3)で牝馬が連対したのは、実に4年ぶり。それも前回が、牝馬3冠を始めG1を7勝したジェンティルドンナ。その前が生涯連対率100%のダイワスカーレットとくれば、ジュエラーに早くも”歴史的名牝レベル”という話があっても不思議ではない。
そんな馬に絶好調のデムーロ騎手が騎乗とは、まさに鬼に金棒。ライバルのメジャーエンブレムがいない、このメンバーでは「勝って当然」と思う人もいるだろう。
そんな中、掲示板に「ついに競馬必勝法を編み出した」というファンが出現。うかがってみると「まず、何も考えず1着デムーロ、2着ルメールの馬単を賭け金の半分で購入します。それから残った半分のお金で1着デムーロから全流しの馬単を購入します」ということらしい。
これではまるで競馬の醍醐味も何もない”脳死プレイ”ではないかと思ったのだが、逆に「それだ!」「ありがとう、あなたのおかげで馬券が当たりそうな気がします」「確かに完ぺきな必勝法だ」と掲示板では大絶賛。もはや誰もデムーロ騎手に逆らう気はないのかも……。
しかし、冷静になってチューリップ賞の登録馬を見渡せば、昨年の阪神JF(G1)の2着馬ウインファビラスや3着馬ブランボヌール。新馬、紅梅S(OP)を無傷で連勝しているシンハライトに、エルフィンS(OP)を勝ったレッドアヴァンセなど、例年通りの好メンバーだということに気付く。
他にもデンコウアンジュやエルビッシュなど決して侮れない伏兵もおり、「これはジュエラーといえど絶対大丈夫とは言えないぞ」と思うのだが。でも、やはりデムーロ騎手だから勝ってしまうのだろうか……。
ちなみに重賞騎乗機会5連勝は、武豊騎手と並んでJRAのタイ記録。もしジュエラーが、いや、”デムーロ騎手”が週末のチューリップ賞を勝てば6連勝で新記録達成となる。
さらに翌日6日(日)の弥生賞(G2)には、こちらも一番人気が確実なリオンディーズがスタンバイ。そうなってくると7連勝の記録更新も見えてくる。
競馬ファンの思考能力を奪ってしまうほどの勝負強さを見せるデムーロ騎手。新記録なるか、”デムーロ神話”はどこまで続くのか、ノリに乗っているイタリアンの神騎乗からしばらく目が離せなさそうだ。
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