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JRA松田国英厩舎「最後の大物」降臨か……良血馬を千切り捨てた「サトノの切り札」に期待大

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 サトノウィザードは2009年の秋華賞で2着した母ブロードストリートの3番仔で、2016年3月30日生まれの北海道沙流郡にある下河辺牧場の生産馬。同牧場は、競走馬生産界の巨人、社台・ノーザンファームを向こうに回し、ブロードストリート、ダッシャーゴーゴー、ダノンシャーク、グレーターロンドン、そして昨年の菊花賞馬キセキなど、重賞戦線でも多数の活躍馬を輩出し続ける名門牧場だ。その母が生まれ故郷に戻り、育んだ3番仔がサトノウィザードである。同馬の兄弟はJRA未勝利だったが、後に庭先取引でサトミホースカンパニーの所有馬となった。オーナーは皆さんご存知、サトノの冠名でお馴染みの里見治氏。

 サトノウィザードの父は先週末、秋華賞を異次元の強さで勝ち、見事、3冠牝馬となったアーモンドアイの父でもあるロードカナロア。JRA競馬史上、3冠馬は12頭いるのだが、初年度産駒から3冠馬を輩出したのは、ナリタブライアンの父ブライアンズタイムだけだった。それに続く史上2頭目なのだから、本当に恐れいる種牡馬だ。

 サトノウィザードのオーナーである里見氏は、セレクトセールので高額落札や数々のG1戦を勝利することで知名度を全国区としたが、これだけの高額馬、良血馬、活躍馬がいるにも関わらず、ダービーは未だ無冠。馬主歴27年の里見氏が望むのはただ一つ、”ダービーオーナー”の称号だろう。

 里見氏がこれまでの池江厩舎ではなく松田国英師、そして師の管理馬であった母ブロードストリートの仔と下河辺牧場との3者タッグを組み、クラシックを目指すこととなる。”ダービー馬はダービー馬から”という古い言い伝えもあるが、里見氏が松田国英調教師に託したのは、”ダービー馬はダービートレーナーから”という、験担ぎも兼ねているのかもしれない。名門マツクニ厩舎の復活は、厩舎最後の大物となるかもしれないサトノウィザードと運命をともにする。

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