
【ターコイズS(G3)展望】JRA「未完の大器」集結! 中山マイルに飛躍誓う牝馬たちの熱い戦い
今週の中山競馬場で行われる重賞は、15日(土)のターコイズS(G3)。暮れの中山を舞台に各世代の実力馬が集まり、来年へ向けた牝馬同士の真剣勝負が期待できそうだ。2015年に新設されたばかりで重賞としての歴史は浅いが、ハンデ重賞ということもあり過去の結果は波乱傾向となっている。今年も難しいレースとなりそうだが、レースの中心となる有力馬を紹介する。

ここまで重賞2勝のプリモシーン(牝3、美穂・木村厩舎)が3勝目を狙う。今年の1月に同じコースで行われたフェアリーS(G3)では、最速のアガリを記録して快勝。コース適性はチャンスは十分にありそうだ。その後の桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)は敗れてしまっているが、夏の新潟ではしっかりと結果を残す。初めての古馬との対戦となった関谷記念(G3)で、3歳牝馬ながら実績豊富な古馬たちを尻目に1番人気に支持された。レースでは中団で折り合い脚をためるいつもの競馬。直線では馬場の真ん中を力強く抜け出し、そのまま古馬を一蹴。ポテンシャルを見せつけている。
前走の秋華賞(G1)では7着と結果を残すことはできなかったが、これは休養明けと初めての2000mという距離の影響があったと見る。アガリ3ハロンのタイムを見れば全体での2位をマークしているように、持ち味は出せている。秋華賞(G1)以外はすべてマイル戦を戦ってきており、有力候補の筆頭には違いない。ただし、今回は牝馬限定戦とはいえ55㎏の斤量で出走となる点が唯一の気がかり。この馬自身の成長は十分にあるだろうが、夏に古馬と戦った関谷記念(G3)と比べれば一気に4㎏も負担重量が増えることになる。難しいレースにはなるだろうが、ここで結果を残すことができれば来年のヴィクトリアマイル(G1)で中心になりえる存在だろう。

フローレスマジック(牝4、美穂・木村厩舎)は姉兄達の活躍を考えれば、ここを楽勝しても不思議はない。姉のラキシスはエリザベス女王杯(G1)、兄のサトノアラジンは安田記念(G1)を制している良血馬。この馬自身も重賞では2歳時のアルテミスS(G3)で2着、3歳時のクイーンC(G3)とフローラS(G2)で3着と惜しい結果を残してきている。その後はなかなか勝ち切ることができずに苦しんだが、今年の秋は2連勝でオープンクラス入りと、ようやくその実力を発揮してきている。データ的にも中山競馬場ではここまで4戦して3着以下の成績がない相性のいいコース。好走が期待できそうだ。さらに、ハンデをもらえる今回は、重賞初制覇の絶好のチャンスとなる。偉大な姉兄に並ぶ活躍が期待されているだけに、ここで取りこぼすわけにはいかないはずだ。
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