【クイーンS(G3)展望】オークス2着馬チェッキーノ&超良血馬ロッテンマイヤーが始動!負けられない古馬陣も豪華メンバーが集結
2015クイーンS(JRA公式サイトより)トゥザヴィクトリーが参戦し注目を集めた2000年以降、今ではすっかり夏の牝馬限定戦というイメージが定着した今週末のクイーンS(G3)。牝馬限定戦としては珍しい別定戦ということもあって有力牝馬の参戦も珍しくはないが、今年は特に面白いメンバーが集まった。
最大の注目は、やはりオークス(G1)2着馬チェッキーノ(牝3歳、美浦・藤沢厩舎)がここを始動戦に選んだことだろう。
10月に開催される牝馬クラシック最後の一冠・秋華賞(G1)と間隔的にも良いため、3歳の有力牝馬が秋に向けてここから一足早い始動を迎えることは珍しくはないが、「チェッキーノ級」の出走となれば、2012年のアイムユアーズ以来といえる。
ちなみにアイムユアーズはフィリーズレビュー(G2)の勝ち馬で、阪神JF(G1)の2着馬。3歳牝馬として挑んだ2012年には、このレースを制している。
他にも札幌2歳S(G3)2着で、阪神JFの4着馬だったアヴェンチュラ、2月のクイーンC(G3)の勝ち馬アプリコットフィズ、チューリップ賞(G3)の勝ち馬オースミハルカが3歳でここを制しており、言い換えれば重賞級の3歳牝馬であれば十分に古馬と渡り合えるということだ。
したがってフローラS(G2)を3馬身差で圧勝し、オークスでもクビ差の2着だったチェッキーノは、これらの馬よりもさらにもう一段高い実績を持つ存在なだけに、ここは負けられないところだ。
そんなチェッキーノの独壇場に”待った”をかけたい同世代がロッテンマイヤー(牝3歳、栗東・池添学厩舎)だ。
この春は忘れな草賞(OP)を完勝してオークスへ進んだが、力及ばず13着大敗。初のG1挑戦だったことはもちろん、クロフネ産駒に2400mは少し長かったのかもしれない。だが、キャリア僅か4戦だったことを考えれば伸びしろは十分。ここでも巻き返しが期待できるはずだ。
そして何よりもロッテンマイヤーが大きな期待を背負っているのは、彼女が名牝ビワハイジを祖母に持つ、ブエナビスタの姪だからに他ならない。一族からは「最低でも重賞勝ち」と述べても過言ではないくらい高いアベレージで活躍馬が出ている。本馬もここを勝って、牝馬クラシック戦線に再び大きく名乗りを上げたいところだ。
例年ならば「3歳牝馬のワン・ツーまである」と述べたいところだが、今年は迎え撃つ古馬陣もなかなか骨太なメンバーが集まっている。大将格はマーメイドS(G3)を勝って勢いに乗るリラヴァティ(牝5歳、栗東・石坂厩舎)だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?













