世界競馬史上最強フランケル産駒が早くも重賞制覇!今週末に札幌でデビューする『16冠ベビー』に「怪物」の資質十分

「日本競馬史上最強の名馬は?」
そんな質問をすると、火に油を注いだように朝まで論争が展開されるのが、日本の競馬ファンである。少なくとも私の周りはそうだ。ディープインパクト、オルフェーヴル、エルコンドルパサー、サイレンススズカ……それぞれ”推しメン”を挙げると枚挙に暇がなく、多くの場合その決着は永遠につかない。
だが、そんな彼らに「世界競馬史上最強の名馬は?」と聞くと、打って変わって極めて冷静に一頭の馬の名が即答で返ってくる。
それが「フランケル」である。
2010年初秋。フランケルがデビューして、わずか2カ月のことだった。イギリスのデューハーストSを難なく制し、初のG1勝利を手にしたフランケルについたレーティングは127。これは現行の基準値となった今世紀以降で最高の値である。
そして、フランケルはデビューして2カ月で「世界史上最強」となり、現役約2年間を経て「世界史上最強」のまま引退した。
競走成績は14戦14勝。後続につけた着差は合計76馬身。もはや「競走馬という規格から外れた存在」と述べても決して過言ではない。この馬の現役に立ち会えた競馬ファンは極めて幸福であり、逆に現役を共に過ごした世界中のライバルは極めて不幸だった。
そんなフランケルが無事引退し、種牡馬入りを果たした2013年。世界の多くの競馬関係者は「フランケルの子供は、競馬を新たなステージに昇華させる」と口を揃えた。つまり、フランケル産駒がデビューした後の世界中の競馬は「フランケル産駒」と「その他の産駒」に二分されると予想したのだ。
その期待感がどれほど大きかったのかは、昨年の1歳馬市場で如実に表れた。世界的な馬産国となるアイルランドで開催されたゴフスオービーセールのことだ。上場された16頭のフランケル産駒の平均落札価格は約9,330万円に上った。
これは今年のセレクトセールで、ディープインパクト産駒の1歳馬の平均落札価格が1億1,445万円だったことを鑑みても異常な記録である。ディープインパクトは、すでに数々の記録を打ち立て日本を代表する種牡馬になった存在である一方、フランケルは種牡馬としてまだ何の実績もない未知数の馬なのだから。
だが、これが過大評価でなかったことは、すでに証明されつつあるようだ。
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