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スプリングS(G2)武豊ファンタジストはステルヴィオになれるのか? 龍王ロードカナロア産駒1800m克服の「武器」と、レジェンドの「見解」

「(1800mの)距離は微妙に長いとは思うが、掛かる馬ではないので」

 前走1600mの朝日杯FS後、「1600mまではこなせる」と、明言した武豊騎手だが、さらに200m延長となる今回は「微妙に長い」イメージを持っているようだ。そうなると、やはり厳しい戦いが待っているのだろうか。

「武豊騎手が『掛かる馬ではない』と話している通り、ファンタジストは気性面の問題が少ないことが距離をこなす上で大きな武器になると思います。本質的には長いと思いますし、将来的には短いところで活躍する馬かもしれませんが、同世代で戦う今回なら1800mでも能力でカバーできる可能性も十分ありますよ」(競馬記者)

 気になる「作戦」だが重賞2勝を含むデビュー3連勝は、いずれも好位から抜け出す競馬だった。だが、前走の朝日杯FSでは外枠だったこともあって位置取りが少し下がっている。

「2009年に武豊騎手で、このレースで2着したフィフスペトルという馬がいたんですが、そのイメージが近いと思います。この馬も1200mの函館2歳S(G3)を勝ち、1400mの京王杯2歳Sで4番手の競馬から2着。しかし、距離が不安視された1600mの朝日杯FSでは、中団からの競馬で2着でした。

 その後、スプリングSに挑戦しましたが武豊騎手はスタミナのロスを極力防ぐため、さらに位置取りを下げた競馬。結果的には後の皐月賞馬アンライバルドに0.2秒及ばない3着でしたが、同じくスタミナに不安のあるファンタジストも似たようなレースをする可能性が高いのではないでしょうか」(同)

 管理する梅田智之調教師が「レッツゴードンキより上」と桜花賞馬を引き合いに出して惚れこむ逸材。ここで出走権を掴むようならフィフスペトルのように皐月賞に向かうのだろうか。それとも大方の予想通り1600mのNHKマイルC(G1)がターゲットになるのか――。

 世代トップクラスのスピードを誇るロードカナロア産駒にとって、将来のキャリアを分かつ大事な一戦になりそうだ。

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