EX風林火山・滝沢和典「大復活」はシナリオ通り!? 渋谷ABEMAS“予言者”白鳥翔が語る「4着回避率トップ」の理由 麻雀Mリーグ【場外対談企画】

――ただ、そんな“どん底”からMリーグでは「個人スコア2位」「平均打点3位」「4着回避率1位」と極めて高いアベレージ。個人MVPこそ多井隆晴選手(渋谷ABEMAS)が獲得しましたが、準MVPと言っていい活躍で「完全復活」を印象付けるシーズンでした。

滝沢:スランプの時は、卓に座るとネガティブなことばっかり考えて。実際に7枚対1枚のリーチ合戦で負けたりとか、何度も良くない流れがあって……。ただ去年あたりから、じょじょに調子が良くなってMリーグでは「やれるんじゃないかな」という手応えが多少なりともありました。

――白鳥さんには開幕直前にインタビューさせて頂いたんですけど、ライバルチームの中で「要注意な選手は?」という質問に、真っ先に名前を挙げたのが「滝沢さん」だったんですね。その理由は……。

白鳥:だって滝沢和典ですよ!?

だって、滝沢和典ですよ!?

――確かに(笑)。

白鳥:正直「このまま終わるわけない」と思ってました。僕も『RTDリーグ』(AbemaTV)の時はバランスが崩れてるなと思ってて、それは本人にも言いました。ただ、ちょっとズレがあるだけで、雀力自体は相変わらず高いんですよね。

しかも滝沢さん的には、今回のMリーグが麻雀プロとして「背水の陣」じゃないですか。一世を風靡してて、どん底を味わい、そしてMリーグみたいな大舞台で選ばれたわけじゃないですか。

――滝沢さんが復活するなら「ここだ」と。

白鳥:“ストーリー”としては完璧でしたし、スター選手って絶対にこういうところで活躍すると思ってましたし、滝沢さんは「麻雀界のスター」と言われるだけの実績を持ってる人ですから。絶対に仕上げてくると思ってました。

滝沢:あと僕の場合、昔からイベントのゲストとかで一般の人と打つ機会が多かったんですよね。Mリーグの赤アリルールってプロの試合としては珍しいですけど、アマチュアの中では一般的じゃないですか。だから僕も、ここ数年は赤アリルールで打つ機会がとにかく多くて。

スランプの時はプロの公式試合で結果が出なかったんですけど、普段打つ赤アリでは、そんなに悪くなかったんです。

白鳥:例えば、以前のRTDリーグとか赤ドラのないルールだと、皆打点を稼ぐために手役を狙うんですね。そうすると牌の切り巡が手役によって曲がるじゃないですか。でもMリーグのような赤アリだと、効率を重視してまっすぐアガりを目指す手順が増えるんで、そうなると滝沢さんクラスの読みだと、まず(危険牌を)外さないんですよ。

――なるほど、それが「4着回避率」トップの驚異的な守備力に繋がったと。実際に滝沢さんの活躍もあって、EX風林火山はレギュラーシーズントップ通過。惜しくも優勝はなりませんでしたけど、それは「来シーズン」への課題ということになりました。

その上でMリーグでは来シーズンのレギュレーションが発表され、チームの契約選手の上限を4人(3人以上)に引き上げ、さらに男女混成チームの徹底がルール化。滝沢さんの風林火山はすでに亜樹さんがいらっしゃるので、仮に指名するとすれば男女の制限はありません。

優勝という“忘れ物”を取りに行くために、どういった選手が来ればいいなといったものはありますか?

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