麻雀Mリーグ「ドラフト直前対談」渋谷ABEMAS多井隆晴VS赤坂ドリブンズ村上淳! 「MVPチーム」と「優勝チーム」は新戦力に誰を選ぶ?
――病気だったんですか?(笑)
多井:そうそう。RTDリーグとか日本シリーズとか、これまで僕と翔ちゃんは何度も対戦してるし、話もしてきたんだけど、やっぱり所属している団体が違うから。それでMリーグで同じチームになって、今まで以上に深い話をするわけじゃない。
――多井さんは、以前から「白鳥さんと松本さんに、自分の持ってるものをすべて伝えようと思ってる」とおっしゃられていました。
多井:そうなんですよ。でも白鳥からすれば「こんなこと考えてるのか、自分と全然違うな」という側面が出てくるわけですよね。これはレベルの上下じゃなくて、アプローチの問題。白鳥や松本は今、それを凄い速さで吸収してて、その分影響を受けてバランスを崩すわけです。
――なるほど、それが「多井病」というわけですか。一つ階段を上がるための“生みの苦しみ”ということですね。
多井:だから、あの2人は来シーズンもっと強くなってると思う。まあ、見ててくださいよ!
――今から来シーズンが楽しみですね。さて、来シーズンというと第2回のドラフト会議が、いよいよ7月9日に迫ってきました。来シーズンからは男女混合チームがルール化されて渋谷ABEMAS、赤坂ドリブンズともに女性選手が加入することになります。
多井:亜樹ちゃん(二階堂、EX風林火山)欲しかった!(笑)
村上:ウチは魚谷さん(侑未、セガサミーフェニックス)!(笑)
――確かにファンの間でも「昨年に女性選手を選んでいたチームがやや有利」という声はありますね(笑)
多井:まあ、それは冗談で、選手がどうこういうことでもないんですけどね。でも、楽しみですよ。ウチがどんな選手を獲るのかはわかりませんけど、女性選手がMリーグで通用することは昨シーズンで証明されましたしね。まだまだ強い女性選手はいっぱいいますよ。
村上:ウチは「麻雀おじさんが3人」のチームなので、まずはその雰囲気に溶け込んでもらえるかがちょっと心配です。ウチも越山監督ら首脳陣が決める方針なので、誰が指名候補に挙がってるのか僕らは全然知りませんけど、どんな化学反応が起こるのか。不安もありますけど、楽しみですね!
多井:ウチは僕が若い白鳥や松本を育てるというチームの方針があるので、それこそあまり実績がなくても素質がある、めちゃくちゃ若い女の子を獲るかもしれませんよ。
村上:「育成枠」っていう考え方はありますよね。ただリーグ戦なので、当然目の前の勝ち負けもあるわけで。そうなってくると「各選手が最低、何試合出なきゃならない」っていうレギュレーションが重要になってくる。
――Mリーグに限らず、どのスポーツにも言えることですが「育てながら勝つ」ことを理想としながらも、なかなか実現は難しいと言われています。
村上:そうなんですよ。なので仮に最低試合の取り決めがないなら、それこそプロになりたての若い選手を育成枠として育てることもできるんですが、例えば最低20試合とかになるんであれば、やっぱり実績のある女性選手が優先されますよね。
――なるほど。そういったレギュレーションはまだ発表されてませんね。
多井:現時点ではね。だからレギュレーションがどうなるのかによって、ドラフトで獲る選手も全然変わってくると思いますよ。ただ女性選手が増えることで、もっとMリーグの注目度が上がるのは全員にとってプラスですから。