多井隆晴「断固」ABEMAS宣言! 激動のオフシーズン滝沢和典「電撃退団」に白鳥翔が感じた「Mリーグに足りないもの」とは【渋谷ABEMAS全員集合インタビュー前編】
多井:1億円で渋谷ABEMASから他のチームへってことですよね?「行かないですね」
日向:ええっー!?
多井:僕はMリーグっていう舞台を用意してくれた藤田(晋)さんに恩を返すためにMリーガーになったんで、いくら積まれても行かないですね。
白鳥:こういう選手もいれば、僕なら1億円出してくれるチームがあるなら(移籍を)考えるかもしれませんし、今後ドラフト以外で選手を獲得する制度が必要になってくるんじゃないかなと。
多井:選手だけじゃなくて、チームにも移籍金が入るんなら、そういう話も出てくるかもね。
――確かに選手を守る、その価値を高めるという意味でも、今後整備されるべき制度だと思います。今回の滝沢さんの試みは、Mリーグの将来に向けても大きな意味がありそうですね。ところで、松本さんはもし「1億円の移籍話」が来たらどうしますか?
松本:現状では(自分が移籍することは)考えられないですね。というのも仮にFA宣言したところで、他のチームが挙って手を上げてくれる選手なんて、Mリーガ―の中でもほんの一握りだと思うんですよ。例えば今回の滝沢さん、ABEMASなら多井さん。
正直、僕がFA宣言したとしても「松本さんを獲ります!」って言ってくれるチームはないと思ってます。僕は自分はまだまだだと思ってますし、ほぼ無名だった僕をRTDリーグに呼んでくれて、Mリーガーにしてくれた藤田さんへの恩を「まだまだ返さないと」と思っているので。
――現状は移籍するつもりはないと。
松本:移籍するつもりはないですし、まずは自分が他のチームから指名されるような価値のある選手にならない限りは、全く考えられないですね。麻雀の実力はもちろんですけど、人気や注目度、麻雀以外の業界にも大きな影響を与えられるような選手にならないと、スポンサー企業からも欲しいとは思ってもらえないと思います。
多井:そうそう。今回、こんなこと(Mリーグ初の自由契約選手の出現)があったけど、だからこそ僕はABEMASの皆には麻雀以外でも、しっかり収入を得られるような選手になってほしいんだよね。
全員YouTuberになってくれたらベストなんだけど(笑)。僕と色々、コラボできるし。(続く)※インタビュー後編はコチラ
(文、聞き手=浅井宗次郎)
<著者プロフィール>
オペックホースが日本ダービーを勝った1980年生まれ。大手スポーツ新聞社勤務を経て、フリーライターとして独立。コパノのDr.コパ、ニシノ・セイウンの西山茂行氏、DMMバヌーシーの野本巧事業統括、パチンコライターの木村魚拓、シンガーソングライターの桃井はるこ、Mリーガーの多井隆晴、萩原聖人、二階堂亜樹、佐々木寿人など競馬・麻雀を中心に著名人のインタビュー多数。おもな編集著書「全速力 多井隆晴(サイゾー出版)」(敬称略)