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甘デジ「遊びやすい・簡単・面白い」を追求。「激アツ」硬派なコンセプトを受け継ぐ「渾身の一台」

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 20前後あるパチンコメーカーにおいて、豊丸は独自路線の経営戦略を貫くことで知られている。「すしざんまい」や「餃子の王将」、「ソフト・オン・デマンド」といった異色の企業コラボマシンなど、そのユニークな振る舞いでファンにインパクトを残し、業界に少なからぬ影響力を発揮している。

 2010年代前半には、「遊びやすい・簡単・面白い」を追求し、主役になれる甘デジの開発を目指した「トヨマル遊moreコレクション」プロジェクトを発足。件のコンセプトに沿った甘デジを年間5~7タイトルリリースすると発表した。

 このプロジェクトは、パチンコの投資額に見合う価値を提供できてないから遊技人口が減り続けているのではないかというパチンコ業界の現状を問題視した豊丸が起こしたメーカーとしての矜持を示す行動である。

 この素晴らしいプロジェクトによって数々のマシンが世に放たれたが、『CRウサビッチ パチンコの時間』もそんな一台である。

 本機の最大の特徴は、バラエティに富んだスペックラインナップ。兄弟機がじつに5タイプもリリースされ、甘デジの黄金確率1/99.9においては細かく3つの種類がラインナップされているのである。

 その差分は主に右打ち中に関するもので、『VZ』は電チューの確変割合が84%でリミッターが7回、時短の振り分けが30or50or94回となっている。『VC』では電チューの確変割合が65%でリミッター5回、時短の振り分けは64or84or94回と確変突入率が低い分、時短性能が有利に働く。

 最後の『VM』は電チューの確変割合85%で5回リミッター、時短の振り分けが64or84or94回と他の2つの良い所取りのような連チャン機能となっているが、出玉が少なめ。

 この微妙な違いがそれぞれ独自のスランプグラフを生み出し、翻って銘々に個性と固有のゲーム性を与えるのである。「そんな僅かな違いで本当に変わるか?」と疑問を持つ声もあろうが、本機は突破型の連チャンシステムで、どの台もヘソ抽選時の確変突入率は0%となっている。

 つまり、時短の回数は連チャンに多大な影響を与えるし、確変割合やリミッターの回数は出玉に直結する重要な要素となる。

 また、本機がスペック的に面白いのは、右打ち中の通常大当りがマックスラウンド=16Rとなっているところである。リミット内で通常大当りを引くとプレイヤーの中に残念感が極大まで膨れ上がるが、本機はそれが一番出玉の獲得できる大当りとなるので、がっかり度合いをかなり軽減できるのである。

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