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ゴールドシップ繋養牧場でまた迷惑行為…ビッグレッドファームが来年GWの見学を休止。過去にあった非常識行為と、SNSやYouTubeの無断アップが後を絶たない問題

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撮影:Ruriko.I
撮影:Ruriko.I

 今週のオークス(G1)、そして来週の日本ダービー(G1)。競馬がこの春一番の盛り上がりを見せる最中、残念なニュースが飛び込んできた。

「一般見学休止についてのお知らせ――」

 16日、そう銘打ったのは「マイネル」や「ウイン」といった冠名でお馴染みのビッグレッドファームだ。

ゴールドシップ繋養牧場でまた迷惑行為…

 トライアルのスイートピーS(L)を勝利して、今週のオークスに挑むコガネノソラなど、多数の現役馬の生産牧場というだけでなく、ゴールドシップやウインブライト、今年からスタッド入りしたダノンザキッドといった種牡馬も繋養しているビッグレッドファーム。競馬界屈指の大牧場でありながら日頃より一般公開されているなど、牧場好きのファンから非常に高い支持を集めている牧場の一つだ。

 しかし、そういった人気ぶりもあって今月のゴールデンウィークには、多くのファンが殺到……。ビッグレッドファームによると「駐車場利用、芝生保護、お手洗い利用などにおいて懸念が発生し、業務にも支障が出る状況」だったという。

 その結果、ビッグレッドファームは公式ホームページを通じて、来年のゴールデンウィーク期間の見学の中止を発表。また、お盆期間にあたる8月10日~20日まで、休止も含めて現在検討しているという。

「近年の競馬人気が高まる中、ビッグレッドファームを始め、一般公開されている牧場のこういったアクシデントはなかなか後を絶ちません。

(ビッグレッドファームの)公式には『一般見学のご案内』という項目があり、『緑地帯(芝生)へ車両を乗り入れることが無いように十分ご注意ください』『駐輪所はございませんので自転車、バイクでお越しの方は駐車場にお停めください』『場内は駐車場を除き徒歩で移動してください』といった牧場見学でなくとも、当たり前に守らなければならないことまで記載されています。

逆にわざわざ、こういった常識的な記載があるということは、過去にそれが守られなかったという裏返し……。特に最近は見学した映像や写真をSNSやYouTubeなどに無断でアップしているファンもいるようですが、禁止事項の1つに『不特定多数の目に触れる場所への投稿(YoutubeやSNS、ブログ等)』(原文ママ)と記載されています」(競馬記者)

ダノンザキッド(写真は現役時) 撮影:Ruriko.I
引退後ビッグレッドファームで繋養されているダノンザキッド(写真は現役時) 撮影:Ruriko.I

牧場見学の際は、必ず事前にルールを調べておくこと

 記者曰く、ビッグレッドファームは過去にもこういった一般のファンとのトラブルが何度かあったという。2017年には看板ホース的存在のゴールドシップを直接叩いたり、勝手に食べ物を与えたりしたことがネット上でも拡散され、大きな問題にもなった。

「競馬が多くの人に受け入れられていることは関係者にとっても喜ばしいことですが、馬は我々が想像している以上に臆病で、デリケートな生き物。牧場見学に行くファンの中には、これが初めて馬と接するという人も少なくなく、そういった人は必ず事前に牧場の公式や『競走馬のふるさと案内所』などで見学のルールを調べておくことをオススメします。

牧場の方々が一般公開しているのは、あくまで善意によるもの。ちゃんとマナーを守って見学されている多くのファンがそういった場を失ってしまわないためにも、ルールに記載されていることだけでなく、社会的な常識やモラルを持って見学してほしいです」(同)

 ビッグレッドファームには、そういった迷惑行為を未然に防ぐために各所に防犯カメラが設置されている。しかし、これらは本来ならなくてもいいはずのものだ。下記に『競走馬のふるさと案内所』並びにビッグレッドファームの見学における注意事項が記載されたURLを掲載したので、見学に赴く際はぜひ参考にしてほしい。


『競走馬のふるさと案内所』
『競走馬のふるさと案内所 ビッグレッドファーム』
『ビッグレッドファーム 一般見学のご案内』

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

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