GJ > 競馬ニュース > “川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!?
NEW

「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬

【この記事のキーワード】, ,
キタサンブラックの弟シュガークンに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I
キタサンブラックの弟シュガークンに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 JRAは12日、日本ダービー(G1)の特別登録馬を発表。皐月賞(G1)を制したジャスティンミラノや青葉賞(G2)を勝ったシュガークンなど19頭が名を連ねた。

 今月26日に行われる世代最強馬を決める大一番に、今年無敗のまま駒を進めるのはジャスティンミラノとシックスペンスの2頭だけ。同着優勝とならない限り、どちらか1頭はデビュー4戦目で初黒星を喫することになる。

 今年に限らず、3歳クラシックに無敗馬が出走するケースは珍しいことではない。ただ古馬の戦いとなると話は別だ。

 18頭立てなら17頭に黒星が付くわけで、キャリアを重ねれば重ねるほど無敗馬の数は減っていくのは当然の話。しかし現在のダート路線を見ると、古馬になった今もデビューからの連勝を伸ばし続けている馬が何頭か存在する。

 先日のエンプレス杯(G2)をデビュー6連勝で制したオーサムリザルトや、7月のプロキオンS(G3)に出走を予定している4戦4勝のヤマニンウルスがその代表例。両馬はともに4歳馬、前者は牝馬、後者は牡馬である。

 そんなダート界の“有望株”2頭と同じようにデビューから負け知らずで勝ち進んでいる“怪物候補”がいる。

“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!?

 それが地方・南関東の川崎に所属するプリーミー(牡5歳、川崎・佐々木仁厩舎)という馬だ。

 地方競馬をほとんど見ないファンでもプリーミーという馬名を聞いたことがあるかもしれない。プリーミーは英語で“早生まれ”という意味だが、実はこの馬の誕生日は2019年12月27日。母のアトミカオロは同年2月10日にドゥラメンテと交配され、翌年の20年1月10日に出産予定だったが、2週間ほど早く生まれてしまったのだ。

 あと5日遅く生まれていれば、22年9月のデビュー戦は2歳馬として迎えていたはずだった。ところがルールに則って3歳馬として“古馬”に交じって初出走すると、2着馬に2秒0の大差をつけて圧勝してしまった。

 その後は間隔を空けながら今月10日の鈴蘭賞までダートの1400~1500m戦を6連勝。しかもどのレースも早め先頭から直線もほぼ持ったままで後続を突き放す圧巻の内容で、6戦合計の着差はなんと6秒7(1秒=6馬身換算で約40馬身差)というから驚きだ。デビュー戦で4秒3差の大差勝ちを収めたヤマニンウルスと比較して、プリーミーを“川崎のヤマニンウルス”と呼ぶファンもいるほどである。

 また同馬を生産したのはノーザンファームで、早生まれでなければ、中央でクラシック候補と呼ばれていてもおかしくないような血統馬でもある。実際に3歳下の妹(父ドゥラメンテの2歳馬)は、『ウマ娘』オーナーこと藤田晋氏に1億円超で落札されている。

 プリーミーは今年に入ってからコンスタントにレースを使われているように弱かった体質も大きく改善。年齢的にも伸びシロは十分ある。今後中央入りするようなら、その走りに大きな注目が集まることは間違いないだろう。プリーミーの動向には引き続き注視したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. 宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  5. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  6. 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
  7. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  8. 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
  9. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  10. 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆