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「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬
![キタサンブラックの弟シュガークンに騎乗する武豊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2021/12/Ruriko.I_20211219_takeyutaka_188.jpeg)
JRAは12日、日本ダービー(G1)の特別登録馬を発表。皐月賞(G1)を制したジャスティンミラノや青葉賞(G2)を勝ったシュガークンなど19頭が名を連ねた。
今月26日に行われる世代最強馬を決める大一番に、今年無敗のまま駒を進めるのはジャスティンミラノとシックスペンスの2頭だけ。同着優勝とならない限り、どちらか1頭はデビュー4戦目で初黒星を喫することになる。
今年に限らず、3歳クラシックに無敗馬が出走するケースは珍しいことではない。ただ古馬の戦いとなると話は別だ。
18頭立てなら17頭に黒星が付くわけで、キャリアを重ねれば重ねるほど無敗馬の数は減っていくのは当然の話。しかし現在のダート路線を見ると、古馬になった今もデビューからの連勝を伸ばし続けている馬が何頭か存在する。
先日のエンプレス杯(G2)をデビュー6連勝で制したオーサムリザルトや、7月のプロキオンS(G3)に出走を予定している4戦4勝のヤマニンウルスがその代表例。両馬はともに4歳馬、前者は牝馬、後者は牡馬である。
そんなダート界の“有望株”2頭と同じようにデビューから負け知らずで勝ち進んでいる“怪物候補”がいる。
“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!?
それが地方・南関東の川崎に所属するプリーミー(牡5歳、川崎・佐々木仁厩舎)という馬だ。
地方競馬をほとんど見ないファンでもプリーミーという馬名を聞いたことがあるかもしれない。プリーミーは英語で“早生まれ”という意味だが、実はこの馬の誕生日は2019年12月27日。母のアトミカオロは同年2月10日にドゥラメンテと交配され、翌年の20年1月10日に出産予定だったが、2週間ほど早く生まれてしまったのだ。
あと5日遅く生まれていれば、22年9月のデビュー戦は2歳馬として迎えていたはずだった。ところがルールに則って3歳馬として“古馬”に交じって初出走すると、2着馬に2秒0の大差をつけて圧勝してしまった。
その後は間隔を空けながら今月10日の鈴蘭賞までダートの1400~1500m戦を6連勝。しかもどのレースも早め先頭から直線もほぼ持ったままで後続を突き放す圧巻の内容で、6戦合計の着差はなんと6秒7(1秒=6馬身換算で約40馬身差)というから驚きだ。デビュー戦で4秒3差の大差勝ちを収めたヤマニンウルスと比較して、プリーミーを“川崎のヤマニンウルス”と呼ぶファンもいるほどである。
また同馬を生産したのはノーザンファームで、早生まれでなければ、中央でクラシック候補と呼ばれていてもおかしくないような血統馬でもある。実際に3歳下の妹(父ドゥラメンテの2歳馬)は、『ウマ娘』オーナーこと藤田晋氏に1億円超で落札されている。
プリーミーは今年に入ってからコンスタントにレースを使われているように弱かった体質も大きく改善。年齢的にも伸びシロは十分ある。今後中央入りするようなら、その走りに大きな注目が集まることは間違いないだろう。プリーミーの動向には引き続き注視したい。
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